「Macで音楽クラブ 2024年5月定例会」のレポートです。

開催日時:2024年5月4日(土)15:00~18:00
開催場所:新宿区西新宿7-1-7 新宿ダイカンプラザA館 719号室
参加人数:6名

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■ライブ演奏動画のビデオ編集(あらせ)

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あらせさんのライブ演奏時の撮影機材更新の話題です。今までビデオカメラを使用していたのですが、古くなってきたこともあり買い換えたそうです。

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ソニーのVlogCam ZV-E10、ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップGP-VPT2BT、それにSDカード、お掃除キットのセットでノジマでお安くなっていた所を購入されました。

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実際撮影で使用したところライブ半ばで強制停止されてしまい、全て収録することが出来ない事態になりました。

どうやら熱暴走が原因らしく対策に困っていました。冷却剤を添えるという手もありますが、本体内部に結露を起こす可能性があるので止めておいた方が良いとアドバイスがありました。ここは空冷ファン(ゲーム機のを流用できるらしい)を設置したり涼しい場所に置くのがよいようです。



■友人を偲んで制作された曲の続き(あらせ)

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2月の定例会で紹介した曲が完成したので聴きました。編集のおかげで聴きやすまとまっていました。
曲名は「朧月記」。

また、動画のミュージックビデオを制作中でこちらも紹介しました。
家の4畳くらいの場所でグリーンバックを使い歌の撮影。ただしこの音声は使わずに上記の曲を使います。
イラストをバックにレトロな雰囲気を加える映像を加えみたりしていますが、まだ調整段階との事。

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口の動きと楽曲の声とのシンクがなかなか難しいですね。
映像はFinal Cut Proで編集しているそうで、ストレージはすぐ足らなくなり5TB増設したそうです。 目下制作中ですがゆくゆくは動画をどこかで見られるかもしれません。

その他に、70cmの近くが見える、近視対応のジョンレノンブランドのメガネの話がありました。



■Logic Proの不具合対処動画(ノグチ)



Logic Proで不具合が発生した時に対処する方法の動画紹介です。

システムオーバーロード、サンプラーの仮想メモリ、シンクエラー、フリーズトラック、キーコマンドの初期化、初期設定の削除、不具合のあるプロジェクトの復旧方法、不具合のあるプラグインの見分け方と削除方法などです。

気になる項目がありましたら、翻訳ツールを使用して動画を参照下さい。



■LogicでYouTubeなどMac上の音を録音する方法(ノグチ)

Mac上の音、たとえばYouTubeの音声を直接DAWに録音する方法は標準では用意されていません。そこで、一手間かける事によりLogicで録音やAudioUnitsエフェクトをかけて見る方法です。

BlackHoleという仮想オーディオドライバを使います。ドネーションウェアとなっています。
昔はSoundFlowerというのが有名でしたが終了に伴いApple Siliconでは動かなくなりました。これはほぼ同じ機能を持ちます(Intel・Apple Silicon対応)。

まずBlackHoleをインストールします。ここではBlackHole 16chの方をインストールしました(16chと2chがありどちらでも良いです)。

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AudioMIDI設定のオーディオ装置より、複数出力装置を作成。BlackHole 16chが上にありチェックがある事を確認。右クリック「このサウンド出力装置を使用」を選択。(※紹介時はこのようにしましたが作成せずにも出来ます。)

左欄のBlackHole 16ch上で右クリック「このサウンド入力装置を使用」を選択。(※複数出力装置を作成しない場合は同じく「このサウンド出力装置を使用」を選択)
MacBook Airのスピーカー上で右クリック「この装置を通じで通知音とサウンドエフェクトを再生」を選択。

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Logic Proの環境設定ーAudioより入力装置をBlackHole 16chにします。そしてオーディオトラック作成後にインプットモニターでオーディオから音が流れ出力されるようになります。

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この機能で録音する事も出来ますが、著作権は留意して下さい。自分としては録音よりもYouTubeなど配信などで音声の聞き取りづらい曲や声など、イコライザーを掛けて削ったりノイズリダクションしたりという視聴をしやすくする目的で用いています。



■ソフトサンプラーを用いたピアノ音源の音比べ(ノグチ)

手持ちのソフトシンセより、色々なピアノ音源の性質を知るためにMIDIデータを再生して比べて見ました。MIDI演奏はC.ドビュッシー / 亜麻色の髪の乙女。

エフェクトはLogic内蔵のリバーブを薄く掛けて音源自体のエフェクトはなるべく切ってあります。

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画面はKontakt 7 HammerSmith Free

以下寸評です。

Steinway Grand Piano 2(Logic標準、無難で品質は良いが古いサンプリングなのでそれ相当である)
UVI Workstation Grand Model D(Steinway、まとまった音質で表情も良い)
Kontakt 7 HammerSmith Free(Steinway、無料なのに高品質、煌びやかでワイドに鳴る分編集が必要)
Kontakt 7 The Creative Toolbox Piano(Steinway、無料だがそこそこの品質。音量小さい)
Kontakt 7 Alicias Keys(Yamaha、有料でセール購入。古い音源だが濃厚で使いやすい。Steinwayよりしっかりした音)
Addictive Keys Modern Upright(アップライト。グランドピアノとは違う響きなので、それ向けのアーティストに合わせたい)
AnalogLab American Home Grand(バーチャルモデリング中でSteinway、Playerのため編集は最低限)
Modartt Pianoteq 9 Demo(バーチャルモデリング中でSteinway、フル版は7万円と高価。デモのため一部ノート欠落あり、モデリング編集など多機能すぎ?)

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画面はKontakt7 Alicias Keys

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画面はModartt Pianoteq 9 Demo

ピアノ音源は共鳴のシミュレーションやペダルシミュレーションなど、サンプリング品質、MIDIのベロシティによる変化の違いが和音での表情に現れるようです。
サンプリング音源は3GB〜と容量を食いますが、バーチャルモデリングは数百MBと段違いに容量が少ないのもポイントです。

Modartt Pianoteq 9はマイクの位置のシミュレーションも出来ます。



■自動作曲AIサービスについて(橘)

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自動作曲AIサービスの話題です。最近は同じようなサービスをする所が沢山あります。
今回は「Udio」というページでの使い方を紹介しました。

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まずはアカウントを作ります。Googleアカウント、Discord、Xから選べます。

一番上の記入欄に、「J-pop,1980s Female vocalist melodic」など英語で作ってほしいジャンルや性質などを記入。詞は自分で入れる事も出来ます。
Createを押して2分ほどで出来上がります。じっと待つだけです。自動で2曲出来ますがフルサイズでは無く、30秒ほどのサビ周辺を取り出したような感じです。

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出来た曲を聴いて見ますと日本語は自然で、いかにも80年代の女性ボーカル曲が出来ています。昔のディスコミュージックを作って見たりと橘さんは寝ずにハマってしまったようです。

ジャケットも自動で出来上がります。曲の内容を模しているようにも見えます?。曲はサイト内で公開するかしないかを選択できます。

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キーワード入力欄には直接有名アーティスト名は入れられないそうです。月に1200個まで無料。クラシック、演歌は難しいようですね。曲はMP3ファイルとしてダウンロード出来ます。

その他に、近々開催のAppleイベントの話題がありました。



2024年6月の定例会は6月1日(土)15時〜18時頃、場所は西新宿近辺の貸し会議室を予定しています。

見学希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせ下さい。

見学について