「Macで音楽クラブ 2023年12月定例会」のレポートです。

開催日時:2023年12月2日(土)16:00~18:00
参加人数:9名

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■Enya Nova Go SP1アコースティック丨エレキギター(あらせ)

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Enya Nova Go SP1アコースティック丨エレキギター・カーボン一体成型ミニギター Acoustic Plus」を購入しました。色はブルーの塗装が綺麗ですが、実際は水色に近いですね。

本体はカーボン一帯成形により軽いながらも丈夫です。夏場のネックの反りもなさそうです。ゼロフレットがあることや、全部が塗装されているのは少し気にはなるそうです。指板の滑りももう一つだそうです。

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ギターケースも付属しており、ケースのストラップをそのままギターのストラップとして使うことが出来ます。

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ギター側面には光るボタンがあり、スイッチとなっています。エフェクト機能が4種類あり、アコースティック・リバーブ・ディレイ・トレモロフュージョンと切り替えられます。

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謎の「断る」表示...

iPhoneアプリとBluetooth接続することで、チューニングやコードフォーム、ドラム自動演奏やジャンルなどを選べます。

アプリは日本語化されていますが、中国製というのもあり誤訳などが気にはなります。同じく日本語マニュアルもやはり翻訳が雑だそうです。

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プロモーションビデオは欧米の方が収録されており、アウトドアでの演奏をアピールしていました。



■株価アプリで為替表示(ノグチ)

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株に興味のない方には不要なアプリの「株価」についてです。Plugin Boutiqueという海外のDAWプラグイン販売サイトは円表示してくれるのは便利ですが、毎日為替の影響で午後に価格が変わります。

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株価アプリには為替表示ができる事をご存知でしょうか。検索から「USD/JPY」を記入することでドル円、「EUR/JPY」でユーロ円を表示出来ます。株価アプリはウィジェットに対応していますので、こちらで眺めるのが良いですね。



■Ultimate Vocal Remover(ノグチ)

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Ultimate Vocal Remover」は無料でオープンソースのソフトです。

歌物の2ミックスされたファイルからボーカルのみと、オケのみを抽出します。5分程度の曲で3分ほどで変換します(M1 Macの場合)。

このようなソフトは沢山あるのですが、こちらは高精度に分離する事が出来ます。従来からある位相反転でセンターのみを抽出するパターンのソフトでは、この精度は到底無理です。また、同じくコーラス部分(左右に混じるため解析が難しい)も非常によく分離することが出来ました。ちょっと感動モノです。



■PlugInfo(ノグチ)

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Apple Silicon(M1、M2など)の対応アプリ状況は「情報を見る」よりUniversal、AppleシリコンかIntelを見分ける事が出来ます。しかし、Audio Unitsについては上記の方法では調べる手立てが無く、メーカーのホームページ表示だけが頼りでした。

そこで「PlugInfo」というソフトを使うことにより、どちらに対応しているのか一覧で表示出来ます(400円)。

Architecturesの欄に、Apple,Intel 64を表示されていれば両対応になります。Intel 32,Intel 64は動くことは動きますが、かなり古いソフトと思ったほうがよいでしょう。日付表示もありますがインストールした日ではなく、アプリが制作された日を表しています。一部のメーカーはこのリストからWebに飛ぶことも出来て便利です。



■Logic ProでSynthsizer V Studio Pro(ノグチ)

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Logicで「Synthsizer V Studio Pro」を動かす実験をしました。

自分は基本的にインスト曲を中心に制作しているので、歌入りの手持ち曲がありません。そこで、最近まで配信していた「Piece of ballad」のトランペットフレーズがそのまま歌に合いそうなので、これを編曲することにしました。

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Synthsizer V Studio Proは歌声合成ソフトで、バージョンアップを経る事に非常にリアルになってきました。こういうソフトは拡張音声などをイメージしたキャライラストが付いて華やかに宣伝されていて、収益源として大きな部分を占めていると思われます。

Synthsizer V Studio Proはあまり知られてないようですが、実は本体を買うと標準で付いてくるMaiという音声が非常に優秀です。販促のイラストは無く文字のみで地味ですが、声質が聞き取りやすくそこそこ元気の良い声で、ベーシックなところもあり汎用性もあります。

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プラグインを挿して頭からフレーズを打ち込んでいきます。この状態では歌詞はラララになります。そこで、フレーズをまとめて選びスペース区切りで一音ずつ書いていけば簡単に言葉を載せることが出来ます。ブレス部分は「br」で自分で入れたほうが自然です。

声質はジェンダー、トーンシフトなどで調整出来ますが、あまり変えると不自然になります。(これはハモリの方の変化で使いました)

これだけで、自動でフレーズに合わせてリアルタイムに自然な歌声に変換されます。ビブラートの感じや音と音の滑らかな繋がり、裏声の自然さなど、何もしなくても恐ろしいくらいにリアルです。フレーズ部分でのテンションやピッチなどは手作業でも調整出来ます。

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歌声がリアルなので、そのままボーカルプラグインが使えます。この間無料配布していた「Waves Silk Vocal」やLogicのDeEsser2を使い調整してみました。

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ところで歌詞なのですが、Sikakiというのを使いました。簡単に語数に合わせた自然なフレーズをAIが考えてくれます。ただし次のフレーズまで自然に繋がるわけではないので、他候補ボタンで自分で調整する必要はあります。

直接フレーズの保存は出来なさそうなので、スクリーンショットを撮りLogicに貼り付けておきました。(クッキー情報でブラウザ上では覚えているらしい)



■Logic ProのMastering Assistant(ノグチ)

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最終ミックスをボタン一つで作ってしまうプラグインです。Logic Pro 10.8より搭載された新機能です。5分の曲で1〜2分程度待つともう完成しています(M1 Macの場合)。

ラウドネス値や音の広がりは後調整出来ます。イコライザも完成していますが、強調したり3バンドの調整を付加する事も出来ます。

プリセットを聴いた感じで言うと、Transparent(一番無難なヤツ)で若干低音は持ち上がる感じはしますが違和感は少ないですね。Valve、Punchは名の通りな感じです。ここまでの3つはApple Silicon専用でCleanのみはIntel Macでも使用出来ます。Cleanが特段処理が軽い感じはしなかったので、これから機能区別化が進んでいくのでしょうね。



2024年1月の定例会は1月6日(土)15時〜18時頃、場所は西新宿近辺の貸し会議室を予定しています。

見学希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせ下さい。

見学について