Macで音楽クラブ

MacやiPhoneなどのApple製品と共に音楽を楽しみませんか? 10年以上の活動実績があり、初心者からプロの方まで積極的に情報交換を行っています。

カテゴリ: 定例会

Macで音楽クラブ 2023年3月定例会より(記事:小林)

3月4日の例会報告です。
出席者 5名

20230304Top

今回はユーザーグループに相応しく濃くて深い話題が満載。


ネタ1:LAN端子付きのThunderBolt Dock

製品によってUSB-LANとPCI-LAN 接続となる理由と、二つの接続の違い(小林)

1月の定例で紹介したOWC「Thunderbolt4 Dock」


ギガビットイーサの端子がついていることも購入理由の一つだったが、「このマックについて」のネットワークの項目をチェックすると接続がUSB-LANとなっている。

02230304Kobayashi

Thunderbolt接続=PCI-LAN接続と考えていたが、調べるとハブに使われているチップによってUSB-LANとなるらしい。

詳しい解説は↓のサイトを参照


ちなみにOWCの一つ前の「Thunderbolt3 Dock」はPCI-LAN接続らしい。

重要なのはUSB-LAN接続になるとMac OS標準のAVB機能(LANケーブルでオーディオ信号を扱う機能)が使えなくなること→ネタ2 に続く。


ネタ2:AVB機能を使うための手順について(須藤)

今回は Apple社純正の「Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ」を使った場合「AVB」環境が利用可能なことを確認。「AVB Audio Configuration」で設定を行う手順等、ディジタルオーディオを扱う為の基礎的な情報をユーザー同士で学んだ。

この手の情報はベンダーでは扱わないので非常に勉強になったはず。

20230304Sutoh1

20230304Sutoh2

上は有線LAN接続の AVB環境のキャプチャです。


ネタ3:「MOTU Audio Express」をMacBook Airでバスパワーで動かす(須藤・橘)

Thunderbolt 4(3)端子しかない「MacBook Air」で「Apple Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ」→「Apple Thunderbolt - FireWireアダプタ」→「FireWire 800→400変換ケーブル」→「MOTU Audio Express」と複数アダプターを用いてオーディオインターフェイスデバイスをバスパワーで動作させる事が可能な事も確認。

アップル純正アダプタの安心感は素晴らしい!

ただしMacBook AirにHDMIでプロジェクターを接続していると「MOTU  Audio Express」はバスパワーで起動しなかった。おそらく Air側の容量に余裕がないためと思われる。

20230304MotuExpress

東京マラソンのお手伝いで上京した荻野さんと久しぶりにお会いできた2次会では、パソコン通信でMIDIデータを公開していた時代の逸話や伝説のリズムマシンRoland TR-808の話など、さらに深く深く掘り下げたマニアックな話で盛り上がりました。

次回も深い話をしましょう。皆さんの参加をお待ちしています。

Macで音楽クラブ 2023年2月定例会より(記事:小林)

2月4日の例会報告です。
出席者 7名
 
ネタ1「アレンジしました」(あらせ)
 
知り合いのつくり あらせさんがアレンジした2曲を紹介
曲調は70年代のアイドルポップがメインコンセプトなので、アイドル全盛期の雰囲気をふんだんに取り入れた懐かしいアレンジです。

制作の具体的な手順は
・仮メロディーにコード進行をつけて、それをBand in a Box 2020に入力
・曲の大枠ができたら、スタンダードMIDIファイルで書き出してそれをLogicに読み込む
・ドラムなどはLogicのドラマー機能に置き換えてフィルなどをブラッシュアップ
・アコギのストロークやエレキギターなどの生録をかぶせる
・トラックごとにオーディオデータとして書き出し、もう一人の制作者に渡してそちらで最終的なトラックとして制作する
 
2曲目
ロック調の曲
・手法は同じ
・ギターはフェンダーのヘッドアンプを通してラインで録音

【感想など】
→ギターの録り方のバリエーション(スタジオでアンプの出音をマイク収録、プラグインのアンプシミュレーターをかませて録音など)(須藤)
プラグインのプリアンプとしてはIK Multimediaの「AmpliTube」などがあり、先日も80%引きのセールがあった(須藤)
 
商品のサイトリンクは↓こちら
 
なんと!!その場で柄さんがオンラインで購入!まだ80%引きで買えたようです‼︎
 
ネタ2「新製品Mac mini M2 Pro発表と迷い」(K2)

・現在27インチiMacを使用しているが、そろそろApple Siliconのマシン導入も検討したい。
・懸念しているのは現在使っているFWのオーディオインターフェイスの互換性
・古いPlug-inもApple Siliconや新しいOSで活かせるか?
→以下のリンクにはRosetta 2で一度スキャンするとうまくいくというAppleの互換情報もある
・昨年Appleが純正のMIDIインターフェイスドライバーを更新しているものの、古い機器ではMIDI Syncが動かないなど旧型機に完全対応できるものではない(須藤)
 
ネタ3「MIDI規格について改めてお勉強」(須藤)

・MIDI規格は現在映像系のフィジコンなどでも使われているUSB-MIDI(Behringer) 
・MIDIで使われているDIN端子についての勉強(5ピンのうち3ピンのみ利用)⇒利用していないピンを結線していないためにMIDIケーブルは比較的安く設定されている

【感想など】
→昔あったVisionというDAW(シーケンス)ソフトをディスコンにしたOpcode/Gibson
→歴史的にはオプコードはGibsonに買収された後VisionのWin版に手を出すが、富士通版に特化したため失敗
一方Notator(ノーテーター)はAtariからMacに乗り換え、現在はLogicとして生きている
 
ネタ4「今月のサルベージコーナー」(須藤)

iFI(ハイレゾ対応ポータブルオーディオアンプ)
バッテリーが死んでいるためジャンク扱いで4000円
 
商品のサイトは↓こちら
・バッテリーが死んでジャンク扱いでも音は3万円の音
・(Amazonにちょうどいいサイズのバッテリーが見当たらなかったが、見つかればラッキーかも)
 
以上でした

Macで音楽クラブ 2023年1月定例会より(記事:小林)

1月7日の例会報告です。
出席者は 須藤さん 仁井田さん 橘さん 小林の4名でしたが、各種実機を持ち寄っての例会でしたので充実した会合になりました。


■ネタ1(仁井田さん)

ZOOM ミキサー LiveTrak L-8の実機紹介


導入目的)以前より手掛けているラジオ収録の強力なツールとして新規購入

特徴

・MIC/LINE 6入力+LINE2入力

・MONITOR OUT×3→3人のトークそれぞれに返しのバランスを調整可能

・スマホを接続してZoomなどからのオンライントークの参加も可能

・専用のスマホ接続端子

・オーディオインターフェイス機能を内蔵しているので直接Macに接続してDAWに録音可能

・また本体のSDカードにトラック別のWAVEファイルの作成が可能

・バスパワー駆動&電池駆動可能

・ボタン一つでジングルなどを再生できるパットを6個装備 録音時間が長いのでジングル以外に曲をまるまるいれておくことも可能。

などなど。

まだ書ききれない便利機能がありとても定価6万円台とは思えないデジタルミキサーです。

実物は無駄に欲しくなるほど衝撃的で、メーカーサイトの商品紹介でも十分に魅力は伝えきれていないように感じました。


■ネタ2(須藤さん)

空間オーディオシステムのひとつ「Waves Nx」の紹介

ヘッドフォンなどにセンサーをつけて頭の位置をセンシングするシステム。
空間反射音をシミュレーションした音を混ぜることでリアルな音にしている。

ヘッドフォンを着けていることを忘れさせる、(良い意味で)気持ち悪いほどリアルな空間オーディオ体験でした。

デモに使用した各オーディオプラグインやインターフェイスは下記の通り

●Nx Virtual Mix Room over Headphones

ヘッドフォンでスピーカーモニタリング


●NX Headtracker

あらゆるヘッドフォンで、リアルな3Dオーディオの体験が可能に


●Nx Virtual Studio Collection

世界最高峰のスタジオをヘッドフォン上に立ち上げるプラグインコレクション


●Nx Ocean Way Nashville

いつでもどこでもOcean Way Nashvilleスタジオでミキシング



■ネタ3(小林)

OWC Thunderbolt4 DOCK の実機紹介


MBP14インチを移動するたびに接続しているサンダーボルト、USB-Cなど4本のケーブルを抜き差しすることに嫌気がさし、端子接続数をシンプルにするために導入

特徴

・TB4対応の端子×3

・ギガビットイーサ端子

・USB-A×4

等々

メーカーサイトの価格が最安値なので購入する際には注意!


少人数の例会でしたが、話題は多く大変充実した例会でした。

仁井田さんから質問のあったコンプの使い方は2月の例会に持ち越しになりました。

次回例会の場所はいつもの小滝橋ルノアールの予約が取れなかったので、東口になる予定です。

Macで音楽クラブ 2022年12月定例会より(記事:小林)
2022年12月3日開催

ネタ1(須藤さんより)
emagic mt4 をハードオフでサルベージ。
https://www.soundonsound.com/reviews/emagic-mt4

(須藤さんより注釈)
今は Apple社傘下になった emagic社の MIDIインターフェイス。
USB接続のバスパワー動作なので USBケーブル1本を Macと繫ぐだけで使用可能です。
発売されてから20年以上経ちますが複雑な構造ではないので程度の良い中古品を入手しました。
(ここまで)

橘さんのM1 Macで接続可能かを確認
→ドライバーはM1対応ドライバーがアップルより供給
 (emagicはアップルが買収したので今でもドライバーが更新されています)
→ダウンロードしてインストール後「オーディオMIDI設定」にて認識していることを確認!!

ダウンロードリンク

ネタ2(須藤さん)
Can☆Doの百円スマホホルダー
100円とはとても思えないしっかりした作り

参考リンク

(須藤さんより注釈)ポール部分のネジ山が 3/8インチと俗に言う「AKG型」(ここまで)スマホスタンドのクリップ部分に変換ネジアダプターを取り付けると卓上マイクスタンドに早変わり!

下記の各種マウントネジを組み合わせて、色々な用途(各種メーカーのマイクスタンド
小型のカメラ三脚など)に早変わり
これは一つ持っておいても、スマホスタンドとして使えるので「買い」でしょう!!

ネタ3
Q&Aコーナー(仁井田さん)
前回からの続きで、複数のカメラを同時に使って撮影した画像を編集しているが、カメラごとにホワイトバランスなどが違うので編集で切り替えた場合不自然になることがある。そこで撮影時に1枚のモニターに複数のカメラ画像を写してチェック・補正したい。
ちなみに編集時にプレミアで明るさの動画補正をすると書き出し時間が20分→5時間となる。

回答
→HDMI 4入力 分割表示で出力できる機器(防犯カメラ同様の表示)1.7万くらいの機器になる
→マルチ画面出力でなければ3千円程度
 スイッチャー=画面の同期をとる(高価) セレクター=同期なし(廉価)
撮りの際にLUTファイル(ルックアップテーブル)をカメラに読み込ませる手もある。

ちなみに画面のキャリブレーションをした方がいいの?(仁井田)
キャリブレーションは画面の見え方を調整する作業なので・・・ムニャムニャ・・・結論はよく分かりませんでしたので補足をお願いします>各位

ネタ3(仁井田さんより報告)
先月教えてもらった方法で、インタビュー時のバックグラウンドノイズ処理の実施報告
・Waves Clarity Vxでは取れなくてもPro版ではうまくいきました。

その他Tips
□ヘッドフォンで空間を再現するアプリについて
→WavesのNx Virtual Mix Room over HeadphonesというPlug-inでAppleの空間オーディオのようにスタジオの音響空間をヘッドフォン内に再現するもの
・Nx ハードセンサーとのバンドル版もある
(2023年1月の例会で紹介いただけるようです)

□Mac内の各種アプリケーションの音の流れを制御するRogue Amoeba SoundSource 5について
https://rogueamoeba.com/soundsource/

須藤さんより実演
・DAWなどを使わずに各アプリケーションの音量調整が1画面で可能
・なんとアプリの出力ごとにリバーブやiZotopeなどの音を視覚化するプラグインをインサートすることができる。
→単体は50ドル弱ですがバンドル版217ドルがおすすめ(須藤)
→メーリングリストの登録がおすすめ

以上盛りだくさんでした。

Macで音楽クラブ 2022年10月定例会より(記事:小林)

この日は参加者5人とこじんまりした例会でしたが、中身の濃い話ができました。


まずは橘さんーM2MacBookAir購入報告

・ほぼ未設定の新品の新色を選択

・買ってみて分かったこと→付属の電源が弱い(以前のアダプターの方が充電時間は短い)

・サウンド関連の設定をいじる。

→「環境設定」→「Audio MIDI設定」のオーディオ項目でマルチスピーカーの設定が可能

→仮想サウンドデバイスを設定するソフト:Blackholeをインストール

 とりあえず16スピーカーまでは設定可能となる

・須藤さんよりmacOSに標準でセットアップされているイーサネットで音を飛ばす設定について話を聞く

オーディオPlug-in がアップル純正で組み込まれていてAUセンドレシーブを使うことでイーサネットで音を送ることが可能になる ということで、サンダーボルトポートにLANケーブル変換コネクタを挿し

「ネットワーク」→「ハードウェア」タブを辿るとAVB設定項目が自動的にON!となっていること確認

これをどう使うかは今後の話


ニイダさん Korg Nano Control2 とNUENDOの紹介

きっかけ

ラジオの編集の仕事を始め、Logicで音声とBGM、CM、ジングルなどを別トラックに割り振ってそれぞれの音量をコントロールするためにnanoKontrol2をメルカリで入手

Logicで作業していたが、収録スタジオが利用しているNUENDO(懐かしい!)を対抗製品アップグレード価格で購入

ラジオのトーク音量とBGMの音量バランスを視覚化するためにYouleanのPlug-in Loudness Meter2を導入して、作業がかなり楽になったとのこと。

BGMと音声のバランスを視覚化することで音声を邪魔しないBGMのレベル設定が可能



その他

須藤さんよりMini Mixierの紹介

Mackie 402VLZ4
見たとおり非常にコンパクトです。
筐体が金属製で同社のさらに安価なシリーズ(こちらは筐体が樹脂製)とは一線を画した作りの良さが光ります。
手元に置いてヘッドフォンモニターに使ったり、ちょっとしたミキシングやレベル調整にピッタリです。



○BEHRINGER FLOW 8
こちらは様々な機能が凝縮されたディジタルミニミキサーです。
リンク先に機能紹介ビデオがあります(笑)



QAコーナー

Q:DAW利用時にMusic(旧iTunes)の音量コントロールをDAWまたはオーディオインターフェイスのミキサーアプリ側でできないものか(小林)

A:前出のBlackholeで仮想オーディオインターフェイスを設定する、またはルーティングソフト「ループバック」(オーディオハイジャックのメーカー)などを利用すれば実現可能かもしれない。詳細は後日(須藤)


この後、いつもの2次会の店でさらに濃い話で盛り上がりました。

このページのトップヘ