「Macで音楽クラブ 2017年8月定例会」のレポートです。

開催日時:2017年8月5日(土)15:00~18:00
参加人数:12名

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IK Multimedia Syntronik(芝)

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[IK Multimedia Syntronik]はつい先日発売されたばかりの新製品ソフトです。

サンプルベースのシンセサイザーで、メーカーによると丁寧にマルチ・サンプリングされたヴィンテージ・シンセサイザー/ストリング・マシン名機38機種のサンプルをベースにした、17のインストゥルメント、総計2,000種類以上のプリセット・サウンドが用意されているそうです。

オシレーターのゆらぎを再現したDRIFT技術がにより、有機的で生き生きとしたアナログ・フィールにあふれたオシレータ部が生まれるそうです。

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今回は感触を調べてみただけなので、ソフトの詳しい事は分かりませんでしたが、アナログシンセに詳しい小林さんが試奏したところ「いいねぇ」をいただきましたので、音の再現度はかなり高いかと思います。

ただ、プリセット音色にはエフェクトが多めに掛かっているようですので、その辺りを簡単に調整できると良いという指摘がありました。

全画面に表示するとiOS的な感じになります。ただし、50GBという大容量や負荷のためMac/PCでのソフトとしての発売のみとなったように感じます。また、つい先日まで発売セールを行なっていました。



■iPad Pro 12.9インチの拡大表示における謎(芝)

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GarageBand for iOSのSmart Guitar/Keyboardでの表示についてです。iPad Pro 12.9インチでは画面の大きさを生かして12個のコードを配置出来、1曲演奏する際にも便利です。芝さんがApple Store 渋谷へ行った際に展示されていたiPad Pro 12.9インチを見たところ、なんと8個しか表示されていませんでした。

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分からないため店員さんに尋ねましたが、詳しい方がいませんでした。そこで、Appleのオンラインサポートに電話で質問する事になりました。端末のシリアル番号を伝えて尋ねた所、画面表示の拡大が関連しているようだという事が分かりました。

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「設定アプリー画面表示と明るさー拡大表示(標準)」にする事で解消する事が出来るようです。しかし、この場にお持ちしていた会員のiPad Pro 12.9インチではその項目が出ているものと出ないものがあり、さらに謎を呼んでしまいました...。 (その後の情報で、この機能はiPhoneと初代12.9インチiPad Proで使えるようです)



■iOS 11で動作不能になるアプリの調べ方(ノグチ)

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(一部加工があります)

今年の秋頃に公開される予定のiOS 11では32ビットアプリが動作しなくなります。Appleでは簡単に32ビットアプリを調べる方法を提示していますので紹介しました。

「設定アプリー情報ーAppーApp互換性」という項目が出てきます。そこに出ているアプリはすべてiOS 11では動作しなくなります。また、アプリをタップするとApp Storeの該当アプリへ遷移します。

ポイントとしては、ここでApp Storeに遷移出来るアプリは可能性は薄いものの、今後開発者がアップデートをしてくれるかもしれないという事です。遷移できない(公開終了している)場合は、もうそのアプリは諦めて代替できるものを探した方が良いでしょう。

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会員の皆さんも試してみましたが、そもそもアップデートをしていなかったため表示されているものが沢山あったようです。まずはアプリをアップデートして最新版に揃えてから調べてみましょう。



■KORGの定例セール情報(ノグチ)

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去年に引き続き今年も夏セールを行なっています(8/20まで)
コルグ音楽制作アプリ&ソフト:全製品最大50%オフのスペシャルサマー・セールを実施!

[iWAVESTATION]と[ARP ODYSSEi]は以前よりも割引率が大きくなってお求めやすくなっています。

また、これからお求めになる方はKORG Module Standard for iPhoneは購入を推奨しない事を伝えました。Standard版は価格が若干安い以外にメリットが無く、音源の拡張が出来ません。これから購入をお考えの方は、[KORG Module](iPad/iPhone両対応)の方を選んで頂きたいと思います。



■KORG Gadgetでの新曲紹介(ノグチ)

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先日、[KORG Gadget for iOS 3.2](for Mac 1.2)にアップデートされ、Factory 2というプリセット音色集が追加されています。Factory 2はちょっと雰囲気が変わったような音色が多いように感じます。SEのように、面白いですが使い所が難しい音色も含まれています。バリエーションが増える事は良いですね。

追加されたのはすべてのガジェット音源では無く、9つのガジェット音源で実施されています。

さて、今月紹介した新曲は「Actual Scale」というタイトルの曲です。(今回も諸事情により、現時点で非公開とさせていただきます)

シンプルにF-Ebと繰り返すコードの中で、各パートが絡み合いつつ盛り上げていく構成になっています。パートのON-OFFを繰り返す事だけでも曲に変化をもたらすには有効という、ちょっとしたアレンジテクを紹介しました。



■曲アレンジをしてみよう企画

[先月のブログでご紹介した]アレンジ企画です。今月は、芝さん、笹川さん、伊藤さんがチャレンジしました。

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芝さんは、[Band-in-a-Box]を使って簡単アレンジをしてみました。
まずは、全自動で試しにやってみました。笹川さんVer.ソングのMidiのメロディーがありますので、それをBand-in-a-Boxに取り込み自動でコードをつける方法です。メニューから「Midiファイルをメロディーパートにインポート」を選びました。

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ポイントとしては、Midiデータの頭を予め2小節空けておく必要があります。そこにはBand-in-a-Boxが自動的にカウントにかぶせるためです。

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こうして自動作成されたデータを聴いてみましたが、コード進行的にも面白みが無く、無難ではあるものの今ひとつな出来になってしまいました。

今度は、原曲制作者からのおすすめコード進行が予め用意されていますので、これをBand-in-a-Boxで入力していきます。PopDanceなどスタイル選んでいきます。

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この後は、Logicに展開しますが、その際に便利なDAWプラグインモードというのがあります。単にBand-in-a-Boxの画面がコンパクトにまとまってドラッグ&ドロップしやすいようになるだけの機能ですが、便利には越した事が無いですね。

各トラックをインポートして、ドラムはDrummerを使います。「従う」をONにする事により、ベーストラックのリズムにバスドラムのタイミングを自動で合わせてくれます。

本当は、ここからオリジナルのフレーズ追加やエフェクターを加えたりすると、より良く仕上がると思いますが、楽器全く弾いていなくてもアイディアだけでここまで出来てしまうのは素晴らしいです。

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笹川さんはノグチVer.ソングからまず1コーラスだけ、仮?タイトルは『日本の祭り』という通りお囃子的なフレーズが入り、それだけでもう雰囲気が出来ています。この後ストリングスなど追加予定だそうです。コードは最後部分をBbからCmに変えて終わり良くしています。 

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伊藤さんはBand-in-a-Boxにより、笹川Ver.ソングからトランペットの音が美しい(Sample Modeling音源)歌謡曲的な16ビートアレンジ、レゲエアレンジ、最新版J-Popアレンジを紹介いただき、ノグチVer.ソングからユーロアレンジ、EDM?アレンジ、Rockアレンジと沢山紹介いただきました。

Band-in-a-Boxの最新版では、作業時にバグのため楽器別にLogicへインポートする事が出来なかったようで(修正済み)、Band-in-a-Box上で2トラックにまとめたそうです。



2017年9月の定例会は9月2日(土)15時〜18時です。場所は喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店 第1会議室で開催予定となっております。

随時見学を承っていますので、お気軽にご参加ください。ご希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせください。
見学について