2010年2月定例会が行われました。
日時:2010年2月6日(土)16:00~18:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:10名

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Apple Magic Mouseの紹介(ノグチ)

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最近発売されたBluetooth無線マウスのApple Magic Mouse(Leopard以降に対応)と前機種のApple Mouse(Mighty Mouseの新名称)との比較をしました。

Apple Magic Mouseは表面積が前機種とほとんど同じで厚みが3分の2ほどになりました。従来の手で被さる感じから手を置くような感じで動かします。単3電池2本を含めても107gほどで1割くらい重くなりますが、重さよりも裏側の設置面の処理が違い固めになっており、若干滑りやすくなっている印象を与えます。

無線なのでより自由に動かせるのがとても便利です。裏側がアルミで高級感があります。スクロール動作はスクロールボールが無くなり、指先でマウス表面を擦るような動作(マルチタッチ)でできるようになりました。また反応領域が上方3分の2ほどに広がっています。

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マルチタッチになることにより、2本指を横に動かしてiPhotoなど写真の切り替えも出来るようになりました。実のところスクロールボールの掃除をしなくてすむようになったのが一番の利点でしょうか(笑)。

他に慣性スクロールというiPhoneでも採用されている物を弾くようにスクロールできる機能があり便利です。この機能はSnow Leopardのみ対応なのですが、実はLeopardでもターミナルを操作すると使うことができるようになります。

標準ですと軌跡の速さが遅めです。システム環境設定により調整することである程度速くなりますが、まだ遅めなのでMouseZoomというフリーウェアを使うことで快適な速度に調整することができます。


Logic Proを64ビットで動作確認(芝)

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Logic Studioは現在32ビット動作です。そのためソフト上のメモリ使用空間が搭載メモリ量にかかわらず4GB以下に制限されます。そこで64ビット動作させると、ソフト上での制限がほぼ無いくらい広い空間を扱えるようになります。この機能はLogic 9.1、OSがSnow Leopardからの新機能になります。

方法は簡単です。Logic Proアプリケーションの情報を見て「32ビットモードで開く」のチェックボックスを外す事で変更できます。

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32ビットにしか対応していないプラグインは別メニューに分かれ、32bit AU Bridgeを介して使用できるようになっています。ブログなどの情報ではプラグインによっては使えなかったり多少不安定などのコメントが見受けられますが、デモでは問題なく起動できる事が確認できました。


Gibson Robot Guitarの紹介(芝)

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見た目は普通のレスポールタイプのギターですが、チューニングが自動でできます。
トーンコントロールの近くに専用のロータリースイッチがあり、それがチューニング設定用になっています。スイッチを引っ張ることにより機能オンになり、ペグ部分にあるモーターが自動的に回転して希望のチューニングができます。動作の様子は画期的でありとても衝撃的でした。

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チューニング時にスイッチが鮮やかに光り機能を演出しています。
電源は充電方式(バッテリーはACアダプターにつないで90分でフル充電) となっています。
動作の様子はメーカーホームページに動画がありますので、よろしければご覧ください。またWikiPediaにも詳細があります。

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ヘッド裏側も見た目は従来のと変わりがありません。アナログとデジタルがうまく融合している感じです。チューニング中はいかにもメカっぽい動作音がします。このあたりが名前の由来なのでしょうか。


■MMCATライブの上映(あらせ)

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Macで音楽クラブ会員の有志が集まって結成されたバンド「MMCAT」のライブが先日行われました。当日のライブ動画をダイジェストで上映しました。芝さんは体調不良をおして出演されたそうです。メンバーの熱い演奏が光っていました。

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上映は時間の制約のため大まかな紹介となりましたが、盛り上がった雰囲気が伝わってくるようでした。ステージ中心に3人が集まって演奏するスタイルに注目が集まっていました。

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■例会で録音された素材のミキシング実演(須藤)

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前回例会時に演奏&録音された「イパネマの娘」。
予定時間がおしたためわずか40分間となりましたが、その中ミキシングをしていただきました。録音時の様子については前回の報告をご覧ください。コツとしては、最終形を「イメージすること」だそうです。

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録音時の機材一覧です(この写真はクリックで拡大できます)

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ミキシング時の機材一覧です(この写真はクリックで拡大できます)

・ミキシング

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ソフトは録音時同様Digital Performer 7を使用しました。都合上2曲分が同じトラック上に有ったので不要な方は削除しました。

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ダイナミクス系プラグインでまず各パートの音量をそろえる事から始めました。
MasterWorks Limiter(DP標準プラグイン)

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パーカッションなどの気になる高域ノイズ音をカットします。
Waves DeEsser前回報告をご覧ください)

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フロアノイズなどの雑音などをカットします。
MasterWorks EQ(前々回報告のボーカルミキシングが参考になります)

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リバーブをマスタートラックに付加。シンプルにすることで濁りを防ぎます。
TC Electronic M30前回報告をご覧ください)

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トータルリミッターとしてiZotope Ozoneを付加(以前の報告が参考になります)DCオフセット機能が便利です。

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1トラック上にあるギターとベースをコンプレッサーにより分離し音量調整します。(前回報告をご覧ください)
MasterWorks Compressor(DP付属プラグイン)

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スペクトラムアナライザー(分析器のように音の波形が表示されます)としてRoger Nichols Digital Inspector XLを付加して、波形を見ながらバランスに問題が無いかチェックしました。
(このプラグインは販売終了しています)

・質問タイム

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(質問1)エフェクターはメーカーごとに特徴がありますが、どういった基準で選んでいるのですか?

(須藤)イコライザーの場合は
主につまみの数、つまみを調整した時の掛かり具合、またデザインも重要で操作感が向上しモチベーションアップにつながります。

リミッターの場合は
傾向として、全体をある程度均一に滑らかに圧縮するタイプ、一定の音量ですぱっと切り取るようなタイプがあります。
種類により曲の静かな部分での弦楽器をはじく音など、音量差の大きい部分に違いがよく現れます。(どちらが良いというわけでなく使用目的によります)

(質問2)スペクトラムアナライザーの円形部に表示されている、音の発生位置を見られる図があります(図の中心が人間の頭部分です)。前方の左右に広がるのは分かりますが、発生し得ない後ろの位置まで音が発生していることになっているのは何故でしょうか?

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(須藤)試しにリバーブをかけず、全パートモノラルですと1本の線になっています。
リバーブを加えていくことで、徐々に左右に広がりが出来ています。またリバーブエフェクターによって位相の変化を起こす事により、実際には後ろでは鳴っていないのですが後ろにも音が回り込んで発生しているようになります。
(位相については説明が大変難しいですので、これをキーワードとして考えてください)

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(質問3)ウォールサウンド(参考リンク)と呼ばれるものにはリバーブが掛かっているはずですが、掛かっているように聴こえないのはなぜですか?

(須藤)この場で即答するのは難しいですが、昔はリバーブエフェクターが機械仕掛けでありモノラルでした。それを複数置くことで、そういう音になったのではないかと思われます。

現在でもモノラルリバーブを複数パンニングして重ねることで、普通のリバーブには無い効果を狙う事もできますね。


Logic Studio -Logic Pro 9攻略BOOK-の紹介(笹川)

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つい数日前に発売されたばかりのLogic攻略本を紹介して頂きました。内容はこれ一冊ですべて分かるよう網羅されたものになっています。

(ブログ担当:ノグチ)