2009年9月定例会が行われました。
日時:2009年9月5日(土)15:00~18:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:11名

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9月の例会は、急遽3時間に拡大してオーディオインターフェースの聴き比べ会を行いました。結果やいかに・・。


■オーディオインターフェース聴き比べ!

聴き比べたのは次の4機種です。

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TC Electronic Studio Konnekt 48
(写真:下から2段目のラック中にあります。芝さん所有)

APOGEE duet
(写真:赤い箱の上ノブがみえるのがそれです。長峰さん所有)

TAPCO Link.Firewire 4x6
(写真:ラック上の一番手前にあります。須藤さん所有)

Roland FA-101
(写真:ラック上の赤いのがそれです。K2さん所有)

なお、橘さんにご用意頂いた「EDIROL UA-1G」は時間切れにて聴くことが出来ませんでした。また次回検討してみます。


・機材等
 
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録音素材:笹川さんのクラリネット8小節をアドリブで同じフレーズを演奏

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録音パソコン:MacBook Pro
ソフト:Logic Pro(芝)

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マイク:AKG C4000 B(コンデンサーマイク、写真左)、SHURE SM57(ダイナミックマイク、写真中、右)右下は予備のZOOM H4n

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録音バランス調整をする須藤さん


・結果

印象としましては、オーディオインターフェースごとの質には、それほど大きな違いがないように感じました。ただし!マイクの違いは大きく出ました。

今回はクラリネットという事で、その特性が生きたのはAKGのコンデンサーマイクでした。
ボーカルや、その声質によっても違うと思います。実はマイク選びが大切だということを実感した次第です。

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<では、オーディオインターフェースの違いは何か?>

TC Electronic Studio Konnekt 48は高額ですが、それにはエフェクターなども内蔵されています。

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例えばボーカル録音時などには、返す音(聴く音)にのみエフェクターをかけて歌うということがありますよね。そんな時には、ハード的にエフェクターをかけた方が良いと思います。

全てをソフトで行うとパソコンの処理が多くなり動作が重くなりますので、本格的なスタジオでの録音ではこのような機材は必須と思いました。専用ケースが付属するなどプロ仕様です。

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(Logic Pro上での専用ソフトウェアミキサー)


比較してみて意外に好評だったのは、TAPCO Link.Firewire 4x6です。

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ケーブルを抜き差しした時にサクっと認識して表示されます。タフなヤツだという印象を持ちました。
スタジオを借りて時間の制限のある中で録音する時などには、このような認識の良さは助かります。


APOGEE duetで、実は少し難儀しました。

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それは、ドライバソフトが入ってないと録音出来なかったのです。録音出来ないがドライバ設定画面はちゃんと表示されています。それがちょっと原因究明に時間がかかってしまいました。

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(Logic Pro上のApogee duetの調整画面)

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(こちらはDigital Performerを使用した時の調整画面)

もちろん、ドライバさえ入っていれば問題ありませんし、Logic Proには専用の設定画面が用意されるなどアップルとの親密さが感じられました。デザインも美しいです。duetファンが多いのも納得です。


Roland FA-101は、K2さんの使い方にはこれだなと思いました。バンドを録音するのに、入力出力の数が多いのは必須だと思います。

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ということで、音質というよりもどのような録音をするかによって、オーディオインターフェース選びの優先順位が決まるものと思いました。

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また、笹川さんには8小節を同じ調子で吹いて頂きました。
なかなか素人にはそのような演奏が出来ないもので、感心しました。流石です。

皆様、機材持ち込みなどご協力頂きましてありがとうございました。

(文:オヤマ、ブログ編集:ノグチ)