2015年2月定例会が行われました。
日時:2015年2月7日(土)15:00~18:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:10名

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LINE6 Sonic Port VXとフェンダー・テレキャスター(あらせ)

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[LINE6 Sonic Port VX]とフェンダー・テレキャスターを購入されました。

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[Sonic Port]の上位版にあたる機種で、ステレオマイクなど機能追加されています。側面には入力のステレオ・モノラル・インストの切り替えスイッチがあり、ゲイン調整が出来ます。

マイクスタンドにも固定できるようになっていますし、最初の写真にある卓上スタンドに置く事で、机など平らな所に設置する事も出来ます。

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マイクを3種類用意して録音したものを音質比べをしてみました。Sonic Port VXを使ってギターとボーカルで仮録音した曲「メコン川のように」、次に[AKG C214](サウンドハウスのリンク)を使ったもの、そしてShure SM58との比較をしてみました。

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それぞれ個性があって面白いのですが、Sonic Port VXはコンデンサーマイクですので音にコシがあり、繊細な部分もしっかり捉えている印象がありました。AKGは意外にも中域に固まっているという意見もありました。

須藤さんによるとコンデンサーマイクには種類によって通電させてすぐに使えるものや、一時間ほど通電した後でないと音質が悪くなるのもあるそうです。

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ところで、AKGで録音した際に、波形が下半分になってしまったものがありました。ケーブルを変えた事で解消されたので、接触が原因かも知れないとの事だそうです。再生した音は異音がするわけでなく普通なのですが、ややか細い印象がありました。

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Sonic PortはiOSアプリの[Mobile POD]に対応しています。LINE6のPODというと有名なアンプシミュレータであり、それがiOSのアプリで無償で使えるのは驚きですね。

アプリではFenderのアンプを思わせるものや、British Bluesおそらくマーシャルなど、プリセットや種類が沢山用意されています。またユーザーが作った有名アーティストのセッティングも使う事が出来ます。

このように音楽制作が身近になる製品となっています。価格は22,000円前後となっています。



■イーサネットでマルチオーディオ(須藤)

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AVB(Audio Video Bridging)とは、「米国電気電子学会(IEEE)」が定める音声と映像をネットワーク転送するための規格です(こちらに紹介記事あり)。ようするにイーサネットケーブルでマルチオーディオやビデオ信号を伝達できる標準化された規格になっています。OSX Mavericks以上で対応しています。

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音声分野では512チャンネル(48KHz)のオーディオを1ネットワーク上で同時転送が可能であるというものなのですごいですね。
まだ規格としては新しいものなので製品がほとんど無いのですが、Appleの他にYamahaやAVID、そしてMOTUなど主要なメーカーが参加していますので、これから対応した製品が続々と出てくるものと思われます。

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最近のMacではイーサネットポートが存在しないものがありますが、その場合Apple USB Ethernet アダプタではなく帯域をフルに使える[Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ]を使う必要があります。

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システム環境設定-ネットワーク-Thunderboltブリッジ-詳細-ハードウェアの欄にギガビットEthernetアダプタを接続していると表示が出てくるそうです。しかしUSB Ethernet アダプタでは表示されないそうです。

また、ネットワークを重視したい場合はAVBを切った方がいい場合があります。音楽とネットワークは昔から相反すると言われています。(USB Ethernet アダプタはiPadで優先イーサネットに接続したいときにも使えます)



■新曲の紹介(利谷)

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オリジナル曲の紹介がありました。
実家が富山にある利谷さんは、そこでの夏に夜中じゅう練り歩くおわら節(Wikiリンク)というお祭りの楽器音やその他を収録し、楽曲に取り込んだそうです。

シンセサイザーとその楽器がミックスされた、オリエンタルな面白いインストの曲に仕上がっています。
作曲ソフトは[Ableton Live]を使用しました。iTunes Storeでの公開も予定しているそうですので、その際はお知らせしたいと思います。

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再生には[TC Electronic BMC-2]というD/AコンバーターをMacBook Proにつなぎました。

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最初はMacBook Airからのアナログ出力で聴いてみたのですが、代えた所はっきり聴こえなかった中高域が、より澄んだ音で捉える事が出来ました。

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無料のバンドルパックに付属する[Melda Production MAnalyzer]でスペクトラル・アナライザーを表示出来ますが、拡張ライセンスを購入する事で、ソノグラムという音の3要素を一括して表現できる機能も追加されます。

須藤さんはお仕事で音を監視する際にこの機能が有効だそうです。折り返しノイズや抜けが無いか確認出来ます。その他のプラグインとして[QuikQuak MashTactic]と、[Blue Cat's FreqAnalyst Pro]の紹介がありました。

その他の話題としてLogic Pro X 10.1の追加機能、Audio Hijack 3などがありました。



3月の定例会は3月7日(土)15時〜18時です。場所は喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店 第1会議室で開催予定となっております。

随時見学を承っていますので、お気軽にご参加ください。ご希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせください。
見学について