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Macで音楽祭り2014』が開催されました。ここではその模様をお伝えします。



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Macで音楽祭り2014」はMacやiPhoneなどでの音楽制作や、音楽・音響周辺機器メーカーによる最新製品などを紹介するイベントです[入場無料]。日時は2014年12月7日(日)11時~16時、場所は関東ITソフトウェア健保会館会議室(大久保)にて開催。
主催 Macで音楽クラブ、共催 Japan Logic User Group、出展社 IK Multimedia、ディリゲント、フロンティアファクトリー、メディア・インテグレーション。



■セミナープログラム3:メディア・インテグレーション

Ensemble Thunderbolt 都内初ハンズオンセミナー! 最高品位のサウンドと、スタジオに求められる機能を1台で完結した新製品 Ensemble Thunderbolt インターフェイスをご紹介』

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APOGEE社は1985年に創立され間もなく30周年を迎えるメーカーで、様々なデジタルオーディオ製品をリリースしてきました。

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AD-8000やROSETTAなどの製品を経て、現在のコンシューマー向けラインナップではMacとiPhoneやiPadにも対応するプロフェッショナルな品質を持ち、様々な用途に対応しています。

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ここでは、上図左よりMiC 96kONEQuartet for iPad & MacDuet for iPad & MacJAM 96kのシリーズそれぞれの特長を説明しました。

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その中でも、Quartetのディスプレイ部分はタッチパネルになっており、任意の機能を(スピーカーON OFF セット、ヘッドホンのミュートなど様々)アサインする事が出来ます。アメリカでも人気でアーティストのリハや実際のスタジオ録音でも使われています。これら5つの製品はすべて96kHzに対応しています。

その他、APOGEEテクノロジーの集大成である、[Symphony I/O]のご紹介をしました。

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2007年にリリースされた初代のEnsembleは、オーディオ業界のアカデミー賞ともいわれるTEC賞を受賞した製品です。その高品位で人気あった製品をリニューアルした、次世代の製品[Ensemble(Thunderbolt)]となります。

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特長は先ほど紹介しましたJAM 96kからは、内部回路をベースにしたDIやリアンプ用の出力をフィードバックしています。マイク内蔵のONEからは、トークバック用のマイクを内蔵しています。インターフェイスのデザインはQuartetなどからフィードバックされた前面のノブでの操作を使い、フロントパネルのボタンとの組み合わせで設定が出来るようになっています。

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Quartet、Symphony I/Oからフィードバックされたインターフェイスが一つに集約されている、新しいEnsembleです。レコーディングスタジオやミュージシャンが求めている機能を網羅した、今考えられるベストのインターフェイスがEnsemble(Thunderbolt)と言えるでしょう。

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背面には入力8チャンネルあり、ステップ・ゲインのマイクプリアンプになっています。最初の4チャンネルはライン入力レベルに対応しており、インストレベルにも対応します。前面はJAM 96kと同じギター入出力がありますが、背面のコンボ入力ジャックでもインストレベルを受けられます。

低ノイズパワーレギュレーターという、ノイズの少ないクリーンなプリアンプとなっています。入力1&2は、入ってきた物をそのまま外部デバイスに接続して処理出来ます。ギターやベースレベルも対応となっています。

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前面にあるギター・インプットから勿論MacのDAWに音声を送りますが、ギター入力したものをそのままスルーし出力する端子もあります。音をきちんとアンプで行いたい場合に、有効な出力となっています。

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同じようにクリーンな音でギターをDAW録音してあり、それをここから出力してエフェクトを掛けたりする事も可能です。 

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エフェクターを通して逆にギターのインプットに戻す、いわゆるギターなどのリアンプも可能となっています。アンプをマイキングして、エアーの音として録音し直すというのも可能です。遊び心もあるインターフェイスとなっています。

出力にはモニター用にTRS端子で2chあり、こちらよりパワースピーカーに繋ぎます。他にD-Sub端子での8ch出力がありXLRに対応しています。モニター用に、もしくは多チャンネル用にどちらにも対応できるようになっています。

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Apogeeのデジタルオーディオのノウハウを生かして、ESSチップより非常にダイナミックレンジが広く、非常にハーモニックノイズが低い数値となっており、D/Aコンバージョンはハイエンド機種のSymphony I/Oと肉薄します。

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前面にはモニターコントロールも搭載しており、ABCDボタンに機能をアサインする事が出来ます。通常のスタジオのように3セットモニタースピーカーを用意していただいて、それぞれ切り替えていただく事が出来ます。

30IN 34OUT これら全ての入出力をまかなうだけでなく、そのスピードを最大限、負荷は最小限にするのは2機搭載されたThunderbolt 2のポートです。さらに、ディスプレイを繋ぐ事ができ、4Kのディスプレイをも繋ぐ事が出来るので先を見越した機能となっています。

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モニタリングをする際に96kHz時でも1.1msと、理論上限りなく低いレイテンシーとなっています。NK SOUND TOKYOでEnsembleのデモを行われた際にも、アーティストの方にストレスを感じさせずにモニター環境を構築出来ると好評でした。

先ほどご紹介した前面にあるインプットはJAM 96kと同じ回路になっており、真空管アンプがひずんでいくようなシミュレーションが前面端子のみされるようになっています。背面はシミュレーション無く入力されますので、お好みで選んでいただくと良いと思います。

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ここでビデオの紹介と、実際にDAWから鳴らした音をMemory ManとMarshall Guv`norを繋ぎリアンプしたデモを行いました。

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万が一ですが、ギターの録音があまりよくなかった場合に、オリジナルの素材が残っていればリアンプする事で後からでも調整する事が出来ます。プロフェッショナル向けだけでない、遊び心のある製品となっています。 

発売は来月(2015年1月)を予定しています。
ありがとうございました。



■Macで音楽祭り2014記事一覧

Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)1:フロンティアファクトリー
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)2:IK Multimedia
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)3:メディア・インテグレーション
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)4:SoundCanvas for iOS(ローランド株式会社 協力)
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)5:Macで音楽クラブ
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)6:Japan Logic User Group
Macで音楽祭り2014イベントレポート(展示ブース)