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Macで音楽祭り2014』が開催されました。ここではその模様をお伝えします。



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Macで音楽祭り2014」はMacやiPhoneなどでの音楽制作や、音楽・音響周辺機器メーカーによる最新製品などを紹介するイベントです[入場無料]。日時は2014年12月7日(日)11時~16時、場所は関東ITソフトウェア健保会館会議室(大久保)にて開催。
主催 Macで音楽クラブ、共催 Japan Logic User Group、出展社 IK Multimedia、ディリゲント、フロンティアファクトリー、メディア・インテグレーション。



■セミナープログラム1:フロンティアファクトリー

Band-in-a-Boxで 音楽制作を快適に!』

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自動作曲編曲ソフト「Band-in-a-box」の紹介です。
名前が長いため、略称でBIAB(バイアブ)と呼ばれています。

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カナダで開発されているソフトウェアで、北米などでは音楽大学の学生がサックスやギターなどの楽器のソロ演奏の練習に使用してるそうです。
現在では新たな使われ方として、動画サイトに投稿する動画に付けるBGM作成に使用されることも多くなっているとのこと。

BIABはコードの勉強にも活用でき、プロの方がコンペで大量に楽曲を作らなければならない時に、BIABで生成した曲をアイデアとし、オリジナルを加えて制作するという事もあるそうです。

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基本ウィンドウは昔からのインターフェイスを踏襲しています。1、2、3、4と数字が割り振られた所が小節なので、そこにコードをタイピングするだけです。

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まず、真っさらにして「メロディスト」でソングの自動生成の設定をします。コード、メロディー、曲名など自動生成したい項目にチェックを入るだけで設定完了でした。

コード進行の自動生成の説明では、BIABはジャンル毎のコード進行の特徴をアルゴリズム化しており、生成を実行する際に毎回新たに演算して自動的に楽曲として生成しているとの解説がありました。

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Band-in-a-Boxは3グレードあり、最上位版のEverythingPAKはハードディスクにプログラムと素材が入っています。80GB以上のコンテンツが含まれています。

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スタイルを選択して約1分ほど待ちますと楽曲が生成されました。
コードの変更や、AメロからBメロへの移り変わりといった伴奏の変化も簡単に設定出来ていました。細かな楽曲の編集はBIABでは難しいそうですが、他のDAWへMIDIやオーディオで書き出して編集するための書き出しが簡単に行えるように設計されているとのこと。

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ジャンルについてはカナダで開発されているソフトということもあり、いわゆるアメリカ的な物が多く、カントリー、ジャズ、ポップ、ロックがメインらしいです。
沢山のスタイルがありますが、クリックだけでジャンルを変えることが出来ますので気に入ったものが見つかるまで簡単に試すことが出来ます。

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左上にある、四角形のドロップという所からドラッグ&ドロップでお持ちのDAWにオーディオファイルを直接持っていく事が出来ます。

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Band-in-a-Boxの画面を小さくして他のDAWソフトとの行き来をしやすくするDAWモードについて解説されました。書き出しは楽器ごと、または曲全体といった選択が出来ます。
今回使用したBIABは、海外で発売が開始されたBand-in-a-Box 2015 Macを日本語ローカライズしたBand-in-a-Box 22 Macのβ版でした。
日本での発売はまだ未定とのことですが、ほぼ完成形のようですので近々発表されるかもしれません。

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通常のDAWソフトのようにMIDI録音もする事が可能です。キーボードで弾いたフレーズを基にしてコードを生成して提案する機能があります。

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オーディオファイルからコード解析する機能もあります。大抵のメジャーな曲はネットで探す事が出来ますが、レアな曲などのコードを知るのに便利です。完全にオリジナルのコード進行を解析することは出来ないとのことですが、楽曲として成り立つように解析をしてくれるそうです。

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テンションが苦手な方に便利な、テンションを自動で付けてくれる機能もあります。コードの「ジャズアップ」をする事でテンションをつけてくれます(逆のジャズダウンも可能)。学校での学習などにも有効です。
代理コードを提案する機能もあり、作曲の補佐としても有効です。

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展示ブースでは「Sibelius」や「Auto-Tune」なども紹介していただきました。
また、デモンストレーションの最後にはBand-in-a-Box争奪のジャンケン大会もありました。
ありがとうございました。



■Macで音楽祭り2014記事一覧

Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)1:フロンティアファクトリー
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)2:IK Multimedia
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)3:メディア・インテグレーション
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)4:SoundCanvas for iOS(ローランド株式会社 協力)
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)5:Macで音楽クラブ
Macで音楽祭り2014イベントレポート(プログラム)6:Japan Logic User Group
Macで音楽祭り2014イベントレポート(展示ブース)