2011年10月定例会が行われました。
日時:2011年10月1日(土)15:00~18:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:11名

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今回の定例会は通常より1時間長いスペシャルとして行いました!


OP-1の紹介(タオカ)

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Teenage Engineering OP-1]はオールインワンシンセでありながら、超小型にまとまっています。
2011年7月発売の新製品であり、一時完売となるほどの人気の製品です。

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小型なOP-1の本体はアルミニウムで出来ており耐久性がありますね。適度な本体の重さとゴム足により、ぐらつかずにライブ演奏にも耐えることができます。USBポートより充電でき電源のない場所でも演奏することが可能です。

複数用意されたシンセ・エンジンによって多彩な音色での演奏も出来ますし、他にも豊富な使い方が用意されており面白いです。

サンプリングしたフレーズのリピートや逆再生も簡単に出来ます。Drum Samplerでは12秒間のサンプリングが出来、自動レイアウト機能によりキーボードに割り当てられます。簡単ですね。

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液晶部分も非常に小型ながらカラフルで滑らかに表示されます(有機ELで60フレーム表示!)。
上図ではディレイの設定を行っていますが、空間の調整が箱の形がスムーズに変わっていくので、見た目と音がシンクしてとても把握しやすいです。他の設定ではツマミの色と同じにしていたりと、操作のし易さに工夫されています。

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Tape機能ではオープンリールの動作を忠実に再現しています。また、4トラックのミキサーにもなります。
MacやパソコンなどとUSB接続して、作成したサンプリングファイルの書き出しなどを行うことがスムーズにできます。

全体的にはレトロ感があり遊び心のある仕様ながら、多彩な表現方法に対応しており本格的に音楽制作できてしまう優れた製品ですね。


TNR-i(K2)

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最近ではOP-1のようなガジェット&ポータブルできる製品をソフトウェア化する傾向が見受けられます。

例えばヤマハから発売されている[TENORI-ON]の実機は発売当初12万円しました。最近では[TNR-i]というiOS版(iPad / iPhone / iPod touch用)も用意されており価格は1700円!とお手頃になっています。
TNR-i同士でのネットワーク越しのセッションをしたり、実機のTENORI-ONとTNR-iとのセッションも可能とのこと、すごいですね。

OP-1では現在そのような動きはまったく見受けられませんが、iPadなどでのこれからの動向も注目していきたいです。


iO Dockの紹介(須藤)

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ALESISから新発売の[iO Dock]をレビューしました。購入時は日本発売前でしたので199ドルで輸入しました。(現在では国内で入手可能。国内のはメーカー保証があります)

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iPadを差し込む形のドッキング・ステーション。iPad1用ですがiPad2でも使えるようにマウント用トレイが付属しています。

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裏側や側面に多様な端子が用意されています。
音声のデジタルOUT端子だけはありませんが、マイク入力、MIDI入出力、ビデオ出力、USB端子など各種装備しています。ヘッドフォン出力とマスター出力(アナログ)では音量調節が別々に調整できるのでDJプレイにも向いた製品です。MIDIインターフェイスは、Mac(USB接続)とiPadで共有出来ます。

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iO Dockには動作のための専用ソフトはありません。汎用ディバイスですので各種DAWソフトに対応します。
試しにGarageBand for iPadに繋げてみました。通常と表示が変わり[左チャンネル・右チャンネル・ステレオ]など個別に設定できるようになりました。

(iO Dockの動作には専用ACアダプターが必要です)

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その他に、iO Dockが入る専用ショルダーバックを紹介しました。専用だけあってピッタリのサイズでマイクなども入れることが出来、持ち運びに便利です。こちらは国内未発売との事です。


■高音質オーディオソフトの考察(ノグチ)

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iTunes]は音楽視聴に欠かせない便利な総合ソフトですが、少々音質にもの足りなさを感じるときもあります。そこで、iTunes上で高音質で聴く方法や、その他のソフトを使って聴く方法を紹介しました。

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と本題に入る前に小技を...。メニューバーにあるボリューム調整をOptionキーを押しながらクリックします。そうするとオーディオディバイスの入出力先が選べるようになります。意外と知られていない便利な技です。(これはフリーウェアのSoundSourceでも実現できます)

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iTunesはサウンドを再生するエンジンを内部的にはQuickTimeを使用しているようですが、それとは別にMacOS Xではafplayという方法でサウンドを再生できる方法があります。やり方はターミナルからコマンドを入力します。(参考元ページ

やり方はターミナルで「afplay_-q_1_」と入力し、後は音声ファイルをドラッグ&ドロップしてリターンキーで再生できます。(_は半角スペース)

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さすがに上記の方法は手間が掛かりすぎます。そこで、アップルスクリプトによる自動で連携してくれるアプリ[iTunes_Sync_afplay]です。これを使うとiTunesで再生する操作をすれば、自動的にafplayに渡してくれます。また、オプションとしてRAMディスクに展開してくれる別スクリプトもあります。

また、その他にもafplayにたよらず独自の方法で高音質に補正してくれるソフト[Amarra][BitPerfect]などもあります。値段も様々ですね。

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ここでは、無料で使う事ができる[Audirvana]を紹介しました。

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このソフトは直接CoreAudioの深層にアクセスする事や、アップサンプリングに対応することにより高音質でのオーディオ鑑賞ができます。先ほどのサイトで同じようにiTunesのプレイリストと連携出来るものもありますので、チェックしてみて下さい。

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通常のオーディオ出力でも差が分かりますが、ここでは写真下にあるMOTU Traveler mk3を須藤さんからお借りしました。コアなオーディオファンではDACと呼ばれるものを購入されているようですが、優れたオーディオインターフェイスを使わない手はありません。

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その他、MP3変換もより良くしてみようということで、[iTunes-LAME Encorder]を紹介しました。iTunesのMP3エンコーダーは元々あまり質が良くないのですが、こちらはオープンソースのLAMEを用い高音質を保ちながら変換できます。iTunes上で操作が出来ますので便利ですね。

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■MashTacticの紹介(須藤)

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QuikQuak MashTactic]はAudioUnitプラグインですのでLogic、DP7などのDAWソフトに対応しています。(AudioUnit&VST版あり。価格は6,583円)

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MashTacticで何が出来るのかというと、ボーカルキャンセラーをもっと進化させたような製品です。
ボーカルキャンセラーでは中央に位置する音だけを消す事により機能しますが、このソフトではあらゆる位置の音を消す事ができます。つまり、ボーカルだけでなく、ギターやその他楽曲中にある特定の楽器を消したりする事を出来てしまいます。

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MashTacticでは専用アプリの形態を持たず、DAWソフト上での操作が出来ます。また、効果を掛ける箇所を1つのプラグインで複数持つ事もできます。例えばボーカルとギターは消す、もしくは逆にボーカルとギターだけを聴くということも出来ます。

シリアル番号無しでもデモ版として動作しますので、是非お試しください。

■固定や設置に便利なスタンドの紹介

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iPadやMacBookなどを置くことが出来る物置スペースです。

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iPad1をマイクスタンドなどに固定できる器具です。iPad2用もあり注文しているとのこと。(KRM製)

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2次会でもiPadが大活躍です!


次回の定例会は11月5日(土)16時~18時を予定しています。

(価格は例会時のものであり、変動する事があります)
(ブログ担当:ノグチ)