MultiTrack DAW は、 iPad / iPhone / iPod Touch 用のマルチトラックレコーダー・アプリです。

iTunesStoreの販売ページ http://itunes.apple.com/jp/app/multitrack-daw/id329322101?mt=8
開発メーカーのページ http://www.harmonicdog.com/
(バグの問い合わせメールには数時間で返事が来るという、かなりヤル気あふれる開発社です)

MultiTrack DAW の特徴は以下の通りです。

・ベーシック版ではステレオ8トラックまでの音声データを録音可能(録音データは 44.1 kHz / 16 bit )
 (追加機能を購入すれば最大ステレオ24トラックまで)

・長押しで四方八方に表示されるコマンドをズルズルと引きずるようにして選択するという、独特な操作系
 (iPhone / iPod Touch の狭い画面に特化したからでしょうか?)
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・Wi-Fi 経由・iTunes経由・Sound Cloud経由で音声ファイルをやりとり
 (iOS4 では iPod ライブラリからデータを読み込める)

そして、これが肝心な点なのですが、、、
・ iPad Camera Connection Kit + USBオーディオインタフェースによる入出力に正式対応

  <iTunes Store の MultiTrack DAW ページより抜粋>
  FEATURES
  - iPad USB Audio using Camera Connection Kit
  * iPad USB Audio requires the Camera Connection Kit

ヘッドフォン端子からライン入力することもできますが、 USBオーディオインタフェースを使った方が音質は良いように思います。

【iRigで録音したデータ(iPadヘッドフォン端子)】
https://files.me.com/nagamii/bkfeoh.wav

【iPad Camera Connection Kit + JAMLAB(USBオーディオインタフェース)で録音したデータ】
https://files.me.com/nagamii/vdt7rg.wav

今回は、iPad Camera Connection Kit と JAMLAB(USBオーディオインタフェース)を使用して MultiTrack DAW に音声データを録音する手順について解説します。
(基本的に、Mac で外部オーディオインタフェース機器を使って録音する手順と一緒です)

0) 設定アプリを起動して、Buffer Length を適当な値に設定する。( iPad / iPhone 4 なら 128 か 64 )
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※設定アプリでは、他にもインプットモニタリングやインプット自動選択機能の ON/OFF などが設定できます。

1) 各機器を正しく接続して、 MultiTrack DAW を起動
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2) 録音対象の曲・トラックを選択(もしくは、+マークをタップして曲・トラックを新規に作成する)

3) トラックの録音ボタンを ON にし、楽器をならして入力ゲインを調整
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※トラック録音ボタンは ON になると赤く光ります。
※トラックや入力ゲインのコントローラー部をタップすると画面中央付近に拡大表示されます。
 オーディオインタフェースの仕様に合わせてモノラル/ステレオを切り替えます。

4) 必要ならば、録音開始・終了ポイントを設定
※ピンチイン・アウトに対応していて細かな調整ができるのは良いのですが、できれば小節や拍単位で設定出来るようになってほしいです。

5) 録音・再生ボタンをタップして録音開始
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ちなみに、録音データは失敗したものも含めて全て編集中の曲の「Bins...」に入ります。
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(赤字はトラック上に配置されていないデータ、、、つまり、失敗データ)

また、iTunes 経由で転送したファイルは共有エリアに入っています。
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このデータはどの曲からも利用出来ます。

iPad + MultiTrack DAW + iPad Camera Connection Kit + JAMLAB という組み合わせで、ボーカルや生楽器をスタジオで録音する時の機材を大分減らせそうです。
最終的には、 in-app とエフェクター類が充実して MultiTrack DAW 上でミックスまで行えるようになれば最高なのですが、、、開発社は iPhone 4 対応などで忙しそうなので気長に待つ事にします。
(ボリュームとパンだけでは厳しいので、せめて EQ と Limitter/Compresser くらいは欲しいぞ!)



(記事:長峰)