Macで音楽クラブ

MacやiPhoneなどのApple製品と共に音楽を楽しみませんか? 10年以上の活動実績があり、初心者からプロの方まで積極的に情報交換を行っています。

「Macで音楽クラブ 2019年10月定例会」のレポートです。

開催日時:2019年10月5日(土)15:00~18:00
参加人数:10名(見学1名含む)

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■iPadOS 13.1.2(ノグチ)

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iOSからiPadOSに名称が変更になったiPad用の新OSを紹介しました。気になった機能から一部を紹介しました。

まず目に付くのは、ウィジェット表示とアプリアイコンを同じ画面に表示出来るようになった事です。以前より一画面にアプリを10個多く表示出来る様になります(設定から以前の表示に戻す事も出来ます)。

従来では13インチiPadだとアプリ間の隙間が大きく間延びしていたのが、一画面に操作しやすいように並べられ、アプリも沢山置ける様になりました。

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Split ViewやSideOverにも改良が加えられています。Split Viewでは同じアプリを2個並べて表示する事が出来る様になりました。ただし、一部の対応アプリのみの機能です。SideOverは複数をレイヤーのようにして表示出来ます。

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Apple Pencilでスクリーンショットが簡単に撮れる様になりました。左下から中央へ描く様にするだけでスクリーンショットが撮れます。Safariではページ全画面か表示画面か選べる様になっています。

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ソフトウェアキーボードをiPhoneサイズと同様のミニタイプにする事も出来ます。画面端に置けば邪魔になりませんね。他にファイルアプリでUSBデバイスの認識をする様になりました。USBメモリや外部SSDにファイルをコピーする事が出来る様になりました。



■アルバム発売しました(ノグチ)

Branch

定例会でも度々紹介している、ノグチがTolkkis名義で制作している曲が新アルバムとしてダウンロード配信開始しました。タイトルは「Branch」(ブランチ)。今回もKORG Gadgetで制作しています。

Gadgets、Free Crossing、Etherealと数えて4枚目のアルバムになります。今回はTAC Podcastに使われているBGMから未収録の2曲が含まれています。また、今まで制作したポッドキャスト内で使われているSE5曲も収録されています。

Branch(ブランチ)

iTunes Store ¥2,000(リンク先で試聴)
1曲ごとの価格は¥250です。価格は配信会社により多少異なることがあります。



(アルバムはダウンロード配信のみとなります。iPhoneでリンク先表示がされない場合は、iTunes Storeアプリを開きキーワード「トルキス ブランチ」で検索して下さい)

収録曲 全13曲(後半5曲はSE)
1. Accessible King
(TAC Podcast#2 50回〜 Opening)
2. Cyclic Pole
3. Collateral Plate
(TAC Podcast#2 50回〜News)
4. Crazy Boy
5. Muscular Bag
6. Vertical Heart
7. Pleasant Plugs
8. Crisp Day
9. TAC Podcast SE Ending 2017
10. TAC Podcast SE Middle 2018
11. TAC Podcast SE Ending 2018
12. TAC Podcast SE Middle 2019
13. TAC Podcast SE Ending 2019

パソコンの方は右側のウィジェットより試聴出来ます。リンク先に飛んでいただければ試聴が出来ます。

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アルバム曲よりテンポの速い「Crazy Boy」のリズムの作り方や、「Vertical Heart」のピアノのエフェクトの掛け方など紹介しました。

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他に、前回紹介したMuscular Bagの改良版をお聴きいただきました。この曲で使われているGadget音源Otoriiと最近発売されたゲーム機「メガドライブミニ 」を並べてみました。基にしただけあり見た目は非常に近くできていますね。


実はこのメガドライブミニにも収録されている一部のゲームSE音源が、Gadget音源に組み込まれています。




CASIO CT-S200(仁井田)

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CASIO CT-S200は初代モデルに冠した“Casiotone”ブランドを復活させた61鍵キーボードです。軽量で上部にはグリップを備えているので、片手で楽に持ち運びができます。この部分に譜面台を立てかける事も出来ます。

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本体色は赤・白・黒と3種類の色で子供っぽくない落ち着いたものとなっています。この機種はベロシティー機能が有りませんが、その分初心者がテクニック無くても取り扱えるとの事です。

ダンスミュージック機能で、簡単にリズムフレーズを盛り上げたりと変化をつける事が出来ます。

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また、アーティスト「ヒャダイン×CASIO CT-S200」インタビューも紹介しました。

ちょっと良いフレーズがありましたので引用します。「楽器や歌がうまくないといけないとか、プロを目指せるレベルじゃないとやっちゃダメみたいな風潮がある。趣味でやるなら、大したクオリティじゃなくても別にいいじゃんと思うんですけどね」

実売価格2万円弱での販売とのことです。

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その他の話題として、笹川さんの楽器機材整理についてボランティアの募集、Macで音楽クラブ有志メンバー「MMCAT」が気仙沼でライブを行った事の様子をお伝えしました。



2019年11月の定例会は11月3日(土)15時〜18時です。場所は未定です。

随時見学を承っていますので、お気軽にご参加ください。ご希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせください。
見学について 

「Macで音楽クラブ 2019年9月定例会」のレポートです。

開催日時:2019年9月7日(土)15:00~18:00
参加人数:13名(ゲスト1名を含む)

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■Logic Pro Xが起動しない(K2)

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久々に起動しようとしたLogic Pro Xが、立ち上がらなくなってしまった問題です。再起動、リカバリーモードでDisk First Aidでも起動できずお手上げだったのですが、解決することが出来ました。

方法とは、ユーザ>ライブラリ>Preferencesにある、初期設定ファイルを捨てることでした。ただし、不可視ファイルの4つも含めて消します。意外な所に盲点がありました。

その他に、iMacのFusion Driveが容量によってSSDも容量が異なる事の紹介がありました。



■AUGM 大阪でのiPadライブ演奏(芝)

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AUGM 大阪 August 2019で演奏された、Macで音楽クラブ関西ブランチの模様をお伝えしました。演奏はそれぞれiPadで一楽器を担当しています。曲はThe Beatles 「Let It Be」。

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メンバーの都合で急遽担当パートが入れ替えがあったようですが、無事に演奏されました。



■KORG Gadget新曲から(ノグチ)

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KORG Gadgetでの新曲を紹介しました。タイトルは「Muscular Bag」(仮)。
今回多用しているガジェット音源はOtoriiです。予想通りNintendo Swich版で発表されていた、ゲーム音源「Otorii」「Ebina」がMac/iOS/PCに移植されました。

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Otoriiはゲーム機そっくりの外観で、セガが昔販売していた家庭用ゲーム機「メガドライブ」から数種のゲームソフトの効果音、そしてアーケード機「Out Run」「After Burner」「Fantasy Zone」「Power Drift」からの効果音など(実機から)を収録しています。

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Ebinaはタイトーですが音階のあるFM音源も収録しているのに対し、Otoriiはほぼサンプル再生に特化した構成になっています。

曲の方は効果音が面白かったので、並べていたら曲になっていました。構成はセクションごとにゲームが分かれるようになっています。



IK Multimedia MODO DRUM(芝)

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フィジカルモデリングを採用したドラム音源「IK Multimedia MODO DRUM」です。シンバルはサンプリングですが、それ以外のバスドラム、スネア、タムなどは物理シミュレーションされた音として発音されます。

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叩く方ではヘッド位置やスティック・ペダルの材質など調整が可能となっています。ドラム自体の方では形状、材質など、書ききれませんがあらゆる細かい調整が可能となっています。

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あらかじめフレーズパターンも用意されていますので、MIDIフレーズとしてDAWに貼り付けるだけでそのフレーズを再生することが出来ます。

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芝さんはDrummerとの相性の良さを紹介しました。Logic内蔵のDrum Kit Designerではフレーズは豊かでも、音自体としては変化に乏しいことがありました。このMODO Drumに差し替える事で、抜けの良く自然な変化もあるフレーズとして生き生きしてきました。容量も10GBほどです。

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そして、同じくフィジカルモデリングのベース音源IK Multimedia MODO BASSと、

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アンプシミュレーターIK Multimedia AmpliTube Brian Mayを組み合わせ、

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ギターは芝さんのオリジナル演奏で部分的に曲を作りました。



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2.5インチのハードディスクに入った自動作曲・コード進行・伴奏作成ソフトBand-in-a-Box 26 for Macです。ハードディスクにアプリケーションも入っているので、インストールしなくてもそこから起動出来ます(フォントは必要)。

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右上からキーの変更が簡単に出来るようになりました。バージョンアップで、だんだん半角カナが無くなり見やすくなってきましたね。



2019年10月の定例会は10月5日(土)15時〜18時です。場所は喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店 第1会議室で開催予定となっております。

随時見学を承っていますので、お気軽にご参加ください。ご希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせください。
見学について 

■KORG USB-MIDI DriverによるLogic Pro XでのMIDIエラーについて(ノグチ)

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KORG nanoKEY Studioなどコルグ製品のドライバーとして使われるKORG USB-MIDI Driverですが、Logic Pro Xとの相性が悪くMIDIエラーを起こす事があります。

会員の方に周知したい事と、ネット上でも参照している記事が見当たらないので、まとめ記事にして残しておきたいと思います。

自分の環境は以下の通りです。

KORG USB-MIDI Driver 1.5.2 r2
Logic Pro X 10.4.6
macOS High Sierra 10.13.6

それぞれをインストールしてLogic Pro Xを起動します。AUチェックなどは普通に通りますが、その後「CoreMIDIの初期化中にエラーが起きました。」というダイアログが出ましたら、ほぼ間違いなくKORG USB-MIDI Driverが原因です。

CoreMIDIError

このエラーが起きるとMacへの外部MIDI機器からのMIDI受信が不能になります。

ちなみにこのKORG USB-MIDI DriverはWindowsでは便利な機能があります。しかしMacの場合、無くてもほぼ問題ありませんでした(参照記事)。

ですので、エラーが起きた際はKORGダウンロードページよりアンインストーラー「KORG USB-MIDI Driver/KORG USB-MIDI Driver Uninstaller」が配布されていますので、これを用いて削除すれば上記エラーは解決すると思います。

このMIDIエラーの直接の原因はよく分からず必ず起きるというわけではありませんが、バージョンやOSの違いを超えて発生しており、自分以外にも起きた例を確認済みですので、ご留意いただきたいと思います。

2020.10.05追記

macOS Catalinaでの動作については、KORGのこちらの対応表にある通り今後は原則標準ドライバーでの動作を要請するようになりました。KORG USB-MIDI Driverは開発終了と思われますので、速やかにアンインストールされる事を推奨します。



2019年9月の定例会は9月7日(土)15時〜18時です。場所は喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店 第1会議室で開催予定となっております。

随時見学を承っていますので、お気軽にご参加ください。ご希望の方はご連絡を頂いてからとなっておりますので、お手数ですが以下のメールアドレス宛にお名前と参加予定日をお知らせください。
見学について 

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