Macで音楽クラブ

MacやiPhoneなどのApple製品と共に音楽を楽しみませんか? 10年以上の活動実績があり、初心者からプロの方まで積極的に情報交換を行っています。

2010年12月定例会が行われました。
日時:2010年12月4日(土)15:00~17:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:12名

DSCF5592.jpg


(今回は須藤さんのご協力により、例会の模様をUSTREAMに録画しています。あわせてどうぞ)

KORG microPIANOの紹介(あらせ)

DSCF5575.jpg

KORGから発売された新しい電子ピアノ。ミニ鍵盤によりコンパクトながら、響板を備えた外観はおしゃれですね。いくつかの音色は「ショート・フレーズ音色」となっていて、鍵盤を押さえるだけで自動的にフレーズを奏でます。キーボードのタッチの感じも良いです。

DSCF5577.jpg

USB端子は無く、内蔵スピーカーやオーディオアウトを使い演奏することに徹しています。小さいので持ち運ぶのが楽ですが、意外と足の部分がスペースを取るようです。折り畳む機能が有れば良いのになと思いました。


■iPadのCoreMidi機能追加について(ノグチ)

DSCF5585.jpg

iPad用OSが待望のiOS4.2.1にアップされ、ついにOSでのMIDI入出力がサポートされました。これはMacOS XのCoreMidi機能が移植されたことになります。今回は、接続した機器が対応しているかどうかを確認するためにMIDI Monitorというアプリケーションを使って確認してみました。

DSCF5582.jpg

Camera Conection Kitを用いてKORG nanoKEYをUSB接続してみました。ソフト上で反応している情報が出ます。このソフトは無料で確認のみの機能しか無いのでここまででした。CoreMIDIに対応しているソフトが非常に少ないので今後の対応を待ちましょう。(MiniSynth Proというソフトは対応しています)


■「Macで音楽ライブ」で演奏した楽曲の紹介(ノグチ)

DSCF5583.jpg

先日行われた「Macで音楽ライブ」で利用したiPadのソフトは、bs-16iです。鍵盤の絵をタッチし演奏しました。

コーラス、リバーブなどが搭載されGeneralMidiに準拠しています。MIDIデータやSoundFontをiTunesやWifi経由で読み込むことが可能です。

上下に鍵盤があり、それぞれ別の音色をチャンネルを分ける事で割り当てる事ができます。鍵盤の位置を左右に移動して、オクターブの調整ができます。ミキサー画面もあるので、Midiデータ演奏時などエフェクトやバランスの調整ができます。

DSCF5584.jpg

当日演奏した「Emotion」という曲の制作過程を、演奏を交えつつ解説しました。

ソフトはLogic Pro 8を使用しています。
Logic内蔵音源を基本的に利用していますが、特徴的な音色を外部ソフトに割り当てています。

ストリングスにIK Multimedia SampleTankを利用しました。Logic音源が立ち上がりが遅いように思ってこちらにしました。オケヒットに使っているNI Absynth 5も特徴的に出ています。

背景的に使ったシンセにはKORG Legacy CollectionよりLegacy Cell(上の画像参照)を使用しています。これはLegacy CollectionのMS-20やPolySixなど組み合わせて音圧のある音色を奏でることができます。最近このシリーズはダウンロード販売となり、バラ売りされるようになってお安くなっています。

DSCF5587.jpg

リズムにはLogicの音色からAppleLoopsの内からMIDIループを持ってきて、これを元にしてエディットしました。同時に数種類を鳴らす事で複雑なリズムを構築しています。

(補足)
Apple Loopsユーティリティを使うことで、オーディオファイルをApple Loopsに変換できます。また、メタデータなどを追加してApple Loopsブラウザ上に表示させることもできます。(上の画像参照)。


■サラウンドスタジオを見学した様子を紹介(芝)

DSCF5596.jpg

利谷さんの紹介により、会員から数名がスタジオ見学をして来た様子を写真を見ながら紹介しました。
スタジオ スペースラボという所です。

こちらでワークショップが開催されており、そのデモンストレーション(無料)に参加しました。
5.1チャンネルサラウンドのスタジオです。部屋の形が6角形と特殊な構造となっているのは、ベストな音響を追求した結果だそうです。また、電源とデジタルクロックと部屋の形、合わせてこの三点にはとてもこだわりがあるそうです。

ワークショップのデモはまた開催される予定があるそうですので、ご興味のある方はホームページをご覧下さい。



■DSDで録音した曲と変換方法の紹介(関)

DSCF5615.jpg

スーパーオーディオCDなどで使われるフォーマットにDSDという規格があります。とても高音質なのですが、一般に普及があまり進んでおらず対応ソフトが少ないのが難点です。

最近KORG DSDレコーダーMRシリーズに付属していたAudioGateが無償ダウンロードできるようになりました。ただし、無償利用の際にはTwitterでソフトを使用していることが、自動的につぶやかれます。

このソフトでKORG MR-1によりDSDフォーマットにて予め録音されている、関さんのクラシック曲を聴きました。試聴環境は簡易的でしたが、隅々まで音がしっかり録れている印象がありました。このソフトによりAIFF、WAVなど各種フォーマットにコンバートする事ができます。

また、関さんはこのソフトなどを使用し、ご自身がオーケストラで作曲されたCD発売もしているそうです。すごいですね。

DSCF5609.jpg


■二次会はAUGM Tokyo忘年会に参加

DSCF5631.jpg

今回の例会は通常より一時間早く開催し、18時半からは六本木にある「豚組しゃぶ庵」という豚しゃぶのお店に移動して今年行われたAUGM Tokyo 2010の忘年会に合流しました。

DSCF5622.jpg

AUGMのメンバーと共にお料理も美味しく頂き盛り上がりました。一年間ありがとうございました。
来年も充実したMacで音楽ライフを送りましょう~。

(ブログ担当:ノグチ)


日時:2010年11月20日(土)14:00~17:00
場所:西荻窪 大人のライブスペース ココパーム


■第1回Macで音楽ライブを開催!

DSCF5478.jpg

Macで音楽クラブ会長、オヤマさんの熱意によりライブイベントが実現しました。 参加バンドはMacで音楽クラブからと、オヤマさんの交友関係や仕事などでの知り合いの方々も含めて、5バンドが集まりました。初めてMacで音楽クラブが主催のライブイベントとなります。

なお、音楽ライブといっても気楽な「音を出して楽しもう」という趣旨で、知り合いのみの参加者でのイベントでした。しかし中身はすばらしい曲も多く演奏され、とても楽しく有意義なライブとなりました。

会場は、以前の出張例会の時に好評でした笹川さんの親族の方が経営されているライブスペース、「ココパーム」にて行われました。

(======バンドを演奏順に紹介します======)

・フライキ

DSCF5493.jpg

オヤマさんの故郷、気仙沼の友人が主体のバンドです。フライキは大漁旗の意味だそうです。
アコースティックのフォークが心地よい、すばらしい演奏をして頂きました。

DSCF5488.jpg

当日にヘルプで急遽参加したサックス演奏がとても楽曲に馴染み、曲に甘い響きを加えて奏でました。
(演奏曲:風・夏の日/空へ/僕は元気だよ「あがらいでバー!」のテーマ)


・ノグチ

2010-11-22 17.51

今回の目玉?としてiPadによる演奏を行いました。楽曲(オケ)はこの日のためにオリジナル曲を2曲用意しました。すべてMacで制作したものを流し、そこにメロディーを演奏しました。楽曲によるビジュアルエフェクトをプロジェクターに投影しながら雰囲気を作りました。

芝さんのアイディアでMacBookからiPadの手元を映した所とても好評でした。次回あたりの例会で中身を紹介しようと思います。
(演奏曲:Emotion/Wings of my heart)


・タオカ

DSCF5497.jpg

1曲目はAUGM Tokyo2010でも紹介したWiiリモコンを使っての音に変化を加える演奏、2曲目は例会で紹介したWIREDのカンファレンス(US)のオープニング曲に合わせての演奏を行いました。

2台のMacを使い、プログラミングの数値を変更することでのリアルタイム演奏。ノイジーだったりアナログ感のある、エレクトロニカ的な前衛的な曲を即興で演奏しました。

DSCF5501.jpg

即興で演奏するのにKorg KaossPad mini-KPが効果的でした(パソコン手前の赤いもの)。トラックパッドを触る事で大胆にサウンドを変化でき、ライブなどインパクトを付け加えたいときに良いですね。

機会があれば例会でメイキング編などを行いたいですね。


・LBバンド

DSCF5507.jpg

オヤマさんの友人バンドです。Jazzのスタンダードな曲を中心とした構成で、穏やかな演奏に和みました。

DSCF5515.jpg

(演奏曲:黒いオルフェ/イパネマの娘/オムニバス曲)

・MMCAT

DSCF5532-2.jpg

Macで音楽クラブの会員から有志によるバンドです。おなじみの曲を演奏しました。
ノリのよい曲でみんなの雰囲気が楽しく生まれ変わりました。

DSCF5551.jpg

小林さんのオルガンのソロ演奏がなかなか迫力がありとても生き生きとしていました。芝さんのボーカルは健在でした。
(演奏曲:in Brazil/White Paper/Whisper of Fated/
ぼくは歌う/Welcome to the Pleasure World)

・笹川バンド

DSCF5566-2.jpg

トリを飾ったのは笹川さんのピアノトリオ。ベースとドラム演奏は会員やオヤマさんの友人によるものです。笹川さんのピアノ演奏で魅せるスタイルがうまくハマり会場が空気が変わります。皆が聞き惚れる演奏でした。

DSCF5555.jpg

(演奏曲:S'Wonderful/Jazz'n samba)

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

バンド演奏の方では、楽器担当が足りないところを他のバンドの方が参加して、それがまた新しい触発となり適度な緊張と楽しみがありました。

準備で多少時間が押していたものの、本番は予定通りに演奏が進み予定通りのスケジュールで完了しました。

DSCF5472.jpg

また、須藤さんがUSTREAM中継をしてくださいました。
残念ながら無線接続が不安定だったため、一部のみの中継になってしまいましたが、ご尽力ありがとうございました。

打上げは、高円寺の「九州料理 マルキュウ」に移動しまして、ワイワイ!
今回は23歳の若者から幅広い年齢層での参加があり、普段の会員だけでの打ち上げとは違った趣が良かったです。お料理も美味しく頂きました。

DSCF5570.jpg

参加された皆様、ありがとうございました。
このイベントは次回も継続していきたいと考えていますので楽しみですね。

次回の定例会は12月4日15時より新宿ルノアール小滝橋店マイスペースより予定しています。


(ブログ担当:ノグチ)

2010年11月定例会が行われました。
日時:2010年11月6日(土)16:00~18:00
場所:喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店
参加人数:6名

DSCF5431-2.jpg


GarageBand '11(オヤマ)

DSCF5436.jpg

先日発表された新製品のiLife '11で、音楽ソフトのGarageBandも刷新されました。そこで、新機能を一緒に探ってみようということになりました。

・始めに

DSCF5417.jpg

iLife '11ではiPhoto、iMovie、GarageBandの更新が中心になっています。
今回は入力用のMIDIキーボードが用意できなかったので、パソコンのキーで代用できる「ミュージックタイピング」を表示させました。緊急のときなど便利ですね。

・FlexTime

DSCF5428.jpg

FrexTimeはLogic Proにもある機能で、リージョン内で波形を切り刻んだり伸縮など細かく編集出来ます。
今回は録音した物でなく、ループ素材(Apple Loops)を利用してみました。

試した所、素材によりますが音色が異様な変化をする事無く伸縮に対応できていることがわかりました。

その他にも

・グルーブマッチング

・ギターアンプやストンプボックスエフェクトが新たに追加

・レッスン機能が充実

などなど新機能がたくさんあり紹介しきれないので、今回はアップルのホームページにあるビデオを見ながら学びました。
アップグレード価格も4800円でこの機能はすばらしいです。
これから始めようという方に薦めるには良いと思います。

DSCF5418.jpg


■Macで英語をしゃべらせて、それから・・・(ノグチ)

DSCF5439.jpg

Macで英語を喋らせる事は簡単です。Mac OS内部に仕組みがあるようです。
「テキストエディット」に英語を書いて、メニューより「スピーチ」の「読み上げ開始」で読んでくれます。

2010-11-06 17.30

「?」「!」などを付けても、解析されて流暢にしゃべります。驚きました。
声は「システム環境設定」の「スピーチ」で沢山ある他の音声を選択することが出来ます。標準の「Alex」が一番最近のであるらしく、とても奇麗な音声で自然に喋ってくれます。

2010-11-06 17.30-2

しかし、このテキストエディットには録音する機能がありません。
ターミナルを使う事で書き出しをする事も出来るのですが、ここではフリーウェアを紹介しました。

Text Reader

2010-11-06 17.33

メニューよりAIFFファイルでの保存が簡単に出来ます。
ただ、このソフトはちょっと癖があり、ソフト上で試聴したときと出力されたファイルでピッチに差が出ます。
これを直すにはPreferencesの設定を変えます。

2010-11-06 17.34-2

大体の数値ですが、Pitchの値を42あたりにしておくと良いです。他にも設定値があり、話す速さも調整できます。

あと、このソフトはPowerPCアプリケーションなのでRosettaで動きます。RossetaについてはMacOS Xインストールディスクより別途追加もできますが、入れなくても必要なときに自動的にダウンロードされる仕組みなので、あまり気にする必要は無いと思います。

・曲に音声を取り込む

2010-11-06 17.46

この声を収録したAIFFを曲の途中に挿入してみました。Logic Proではドラッグ&ドロップで簡単にファイルをトラックに追加できます。サンプル曲を試聴してみましたが、英語フレーズは曲にひと味加えるので面白いですね。

上の写真ではDestroy FXのbuffer overrideを使用して音色に変化を加えています。このDestroy FX製品は音声に相性が良いようで、他にも使えるプラグインがありますのでお勧めします。

また、以前紹介したiZotopeのVinylも簡単にレトロボイスに変化できます。

などなど、音色を馴染ませていくと結構楽しいものになりました。

(ターミナル使う方法で、長峰さんより複数ファイルを同時に書き出すシェルを組んだファイルの紹介もありましたが、残念ながらパソコンを変えると動きませんでした。再チャレンジを期待します)


■サブモニターの紹介(須藤)

DSCF5447.jpg

小さなディスプレーは携帯用やパソコンの空きスペースなどにとても便利ですが、CENTURY LCD-10000Uは10インチあり、USB接続バスパワーのためACアダプターも必要がないので便利です。解像度はiPad以上にあり必要十分かと思いました。

DSCF5451.jpg

iPadでは似たような機能をAir Displayというソフトで実現できます。iPadの場合、無線接続になるので若干安定して接続が難しいようでしたが、iPadならではのタッチする事でカーソルを移動したりする事ができます。
お手軽さではこちらの方が便利そうに思いました。どちらを取るか悩ましいですね。


(ブログ担当:ノグチ)


このページのトップヘ