「Macで音楽クラブ 2020年5月定例会」のレポートです。
開催日時:2020年5月2日(土)15:00~18:00
参加人数:14名■Universal Audio LUNA(芝)
Universal AudioからのDAWソフト。オーディオインターフェイスのApolloユーザーは無償で提供されます(という事なので、持っていないと動きません)。
コンソールの音でミキシングが出来るようです(詳しくはこちらで)。Apolloのつまみとミキサーが連動します。DSPパワーでレイテンシーは無いそうです。
AudioUnitsプラグインも使えます(その場合はCPUパワーです)。MIDIトラックもあります。
■移動レコーディングスタジオ(末松)
ワゴンを改造して、移動レコーディングスタジオを構築されました。機材の電源はソーラーパネルで充電して動かします。半年以上この環境で制作されており、一度だけ帰ったのみだそうです。
制作はこの充電された電池を考慮するので、音楽制作の仕方が変わり早く出来るようになったそうです。先に頭で煮詰めてから一気に打ち込みます。こうする事で迷わずに的確に作業ができるようです。
その他の話題として、MOTU M4(M2)入手できず(木原)、会計監査より問題なしとの報告(柄)、ATEM mini、Jitsui Meet(うらりー)などがありました。
「Macで音楽クラブ 2020年6月定例会」のレポートです。
開催日時:2020年6月6日(土)15:00~18:00
参加人数:12名■Logic Pro X 10.5(芝)
(iPadでLogic Remoteを操作しながら紹介)
バージョンが10.5となり大幅な機能向上が加えられました。アップデートは無料です(macOS X Mojave以降)。
昔からのサンプラー「EXS24」がついに変わり大幅な変更が加えられました。
サンプラーは機能により2つに分けられました。Quick Samplerは簡易サンプラーで、素早くサンプルを取り込み楽器として使用する事が出来ます。
波形をQuick Samplerにドラック&ドロップするだけで自動的にキーボードに割り当てられます。ピッチでテンポをずらしたく無い場合はFlex(蝶ネクタイのようなアイコン)をONにする事で合わせられます。
Sliceボタンにより、波形上のアタックのある所で自動的にスライスされ鍵盤に割り当てられます。フレーズ区切りがなされたキーボードの音程で演奏する事が出来ます。
もう一つはSamplerです。こちらは2000年くらいから不変だったEXS24の代替で、メニュー配列などは以前と変わりないですがGUIに大幅に手入れされているのが分かります。編集方法も今時になり、先ほどのQuick Samplerと同様にドラック&ドロップで割り当ても簡単になりました。
ステップシーケンサーはグリットに沿ったマスをクリックする事で音を入力出来ます。Ultra Beat(Beat Sequencerでも)を立ち上げパターンリージョンを選択すると下の段に表示されます。
LiveLoopsはiOS GarageBandに搭載されていた機能で、Logicで使えるようになりました。ループからの曲への組み立てが簡単です。今までのリージョンとの切り替えもスムーズに出来るようになっています。
マトリクスエディターでフィルターやエフェクトの操作が、iPadを使っても出来こちらの方が直感的に操作が出来ます。
■アルバムとシングルの配信(ノグチ)
先にシングル曲「Good Fellow 2」です。
サブスクリプション・ダウンロード配信。販売価格は255円ほど。
アルバム「Gadgets」に収録している「Good Fellow」をブラッシュアップしました。間奏の追加、オーケストレーションの見直し、音色や飾りの部分などを調整して一層深みのある曲に仕上がっています。本作はKORG Gadgetsでの制作になります。
YouTube Musicにも登録されていますので、上記クリックでお聴きいただけます。
次にアルバム「Average」の紹介です。
ダウンロード配信のみ。アルバム価格は1,528円 単曲で255円。
Tolkkis 5thアルバムとして2020年6月にリリースしました。曲6SE6の構成で、今回はLogic Pro XとKORG Gadgeどちらかでで制作しています。マスタリングはMac miniのLogic Pro Xで行なっています。
TAC Podcastでコーナーが変わる場面のSE、おまけのコーナーのSEを収録しています。今作は短期間での制作だったため、完全新曲と本アルバムのために大幅なミキシングとアレンジの手直しをした過去作があります。
定例会ではオープニング曲「Strained Laugh」を紹介しました。
Logic Pro Xでの制作曲になります。イントロの効果音部分以外はほとんどMIDIでの打ち込みです。
メロディー音色にはArturia Analog Labを使用しています。Arturiaは沢山のビンテージキーボードのシミュレートした音源を販売していますが、そのプリセット音色を5000以上搭載した音源集として使う事が出来ます。
プリセットですので、大まかなエフェクターやADSRの調整は出来ますが単独では詳細編集は出来ません。音源システム自体はそのままですのでクオリティーは一緒です。さらに拡張プリセット集もソフトから買えるようになっています。
アルペジエイターも用いています。右のClaviと中心で曲の核になるシンセ音などに使い、繰り返しの多い部分で簡単にパターンを組む事が出来ました。
この曲はいつもお世話になっているポッドキャスト番組「TAC Podcast#2」のオープニング曲として、他2曲とSEも使われていますのでお聴きいただけると幸いです。
■Youka karaoke Maker(橘)
Youka karaoke MakerはYouTubeの動画から自動的にボーカル部分をカット、もしくはボーカル部分を抜き出してくれます。ソフト上に表示された映像をクリックするだけで変換が始まります。
かなり綺麗にボーカル部分を抜き出してくれます。音質の違和感が少ないので、カラオケはもちろんオケの確認としても面白いですね。歌詞の表示なども出来ます(ただし日本語は文字化けしていました)。
次回の定例会日時ついては見通せない状況ですので、告知はしばらくは控えさせていただきます。